ユキヤの苦悩と、帝国の内乱と反乱
初投稿なります。ボッチーです。思いつくまま、成り行き任せの投稿です。優しく見守ってください。宜しくお願いします。
〈ドラン〉の街で、ノリス爺から、サウザーの事を聞き,宿屋では、酔ったルメールに絡まれたユキヤは、ツペンタークへと、帰還中だった。
しかし、その際に、問題が起こった。
帰還中に、魔物と遭遇したユキヤが、戦いを躊躇したからだ。
ルメールが、襲ってきたビーフン達を、〈レーバテェイン〉で、切り裂き、殲滅すると、ユキヤに話しかけた。
「ユキヤっ!?どうして、戦わないっ!?死んでしまうぞっ!!」
と、詰め寄られる。
すると、ユキヤは、
「・・・すいません。ノリス爺さんの話を聞いたら、つい・・・。」
と、謝罪した。
ルメールは、
「ああ、〈人と魔物の共存〉か・・・。
だがな、今は、もう魔物は、人を襲う。
人も生活の為、素材は抜きにしても、魔物の魔石を必要としている。
戦わなくては、生きていけないんだ。
割り切らなければ、いけない。わかるだろ?」
と、ユキヤを諭す。
それを聞いた、ユキヤは、
「・・・そうですね。もう、過去には戻れないですもんね。」
と、まだ、踏ん切りがついていない様だ。
そんなユキヤを見て、ルメールは、
「仕方がない。しばらくは、魔物は、私に任せておけ。」
と、ユキヤを気遣った。
すると、ユキヤは、
「いえ、もう、大丈夫です。必要とあれば、僕も戦います。」
と、応えた。
すると、ルメールは、
「無理はするな、出来る範囲でいい。」
と、言った。
ユキヤは、
(自分にも、サウザーの様に、魔物を使役出来れば、悩まなくて済むのかな?
・・・でも、ルメールさんの言う通り、もう、生活の一部に、魔石が必要となっている。今更、魔物を討伐しない訳には、いかない。
気持ちを切り替えてないと・・・。)
と、葛藤していた。
そんなユキヤが苦悩している間に、国王、グロック・カサンドラの予見通り、トンプソン帝国で、遂に、内乱が勃発した。
コンテンダー・トンプソンには、4人の子供がいた。
第一皇子、ヘリオス・トンプソン。
30代半ばで、金髪、黒目に、メガネをかけている、インテリ派。
その優れた知謀により、貴族たちの信頼も厚い皇子だ。
第一皇女、ルミナス・トンプソン。
30歳程で、赤髪に、黒目。
狡猾な性格の為、手勢は少ないが、女性からの支持は高い。
そして、第二皇子、ギニアス・トンプソン。
20代後半で、茶葉に、黒目。
根っからの、肉体派の皇子で、将軍も勤めている。
その為、兵の信頼が厚い。
最後に、末っ子の第三皇子、ジキル・トンプソン。
20代半ばで、茶髪に、黒目、体型は小太り。
後継者争いに興味がなく、芸術を愛する、温厚な皇子。
その、第一皇子派と第二皇子派が、激突した。
第一皇女は、漁夫の利を狙っており、二人の皇子の戦いを静観していた。
武力では、優る第二皇子派だったが、からめ手などで、対抗する第一皇子派に苦戦していた。
両者の譲らない戦いの為、戦いの余波は、国民にも影響し、強制的に、徴兵される者も出てくる、苛烈な戦いが行われていた。
その為、国内は荒れる一方で、国民は不安を募らせていた。
そんな状況を覆す存在が、現れた。
天使族の、分別のセラフィムだった。
セラフィムは、アークティファクト、神剣〈エクスカリバーン〉を使い、大地を破る剣撃で、戦場を蹂躙し、第一皇子、第二皇子を、派閥ごと滅した。
これにより、第一皇女が、次期皇帝、女帝となるはずだったが、第一皇子派の刺客により、毒殺されてしまった。
よって、本人が、希望していないのにも関わらず、第3皇子、ジキル・トンプソンが、次期皇帝となってしまった。
ただ、ジキル自身にやる気がなく、国の掌握も出来ていない為、求心力を失い、属国が決起して、各地で反乱が勃発。
更に、帝国の情勢は、悪化した。
そこへ、再び、セラフィムが現れ、帝国軍と属国を鎮圧。
被害が出たものの、属国は、帝国から離反。
帝国のみが、多大な損害を出す結果となった。
西側を、荒らすだけ荒らした帝国は、その国力を失い、大陸制覇の野望も、潰えた。
一応の平安を取り戻した西側だったが、残った傷痕は、ひどく、各国の復興には、時間がかかるのだった。
特に被害が大きかったのは、西方諸国。
街は、壊滅的な損害を受け、復興の目処が立たず、ホルスター王国や神聖王国に、助力を求めた。
しかし、神聖王国も、国の立て直しの為、余力がなく、ホルスター王国のみが、助力する事になった。
よって、戦争に参加しなかったホルスター王国が、大陸を支える事になった。
構想、数年の作品です。初投稿故の、誤字等あると思いますが、楽しんで頂けたけたら幸いです。なるべく間隔を開けずに投稿しますので、続編も宜しくお願いします。
ブックマーク、いいね、☆評価も頂けると、励みになります。
宜しくお願いします。