鉱山の街、ドラン2
初投稿なります。ボッチーです。思いつくまま、成り行き任せの投稿です。優しく見守ってください。宜しくお願いします。
ノリス爺から、サウザーの事を聞いたユキヤたちは、折角、鉱山の街に来たので、鍛冶場や武器屋を、見て帰る事にした。
なにしろ、ユキヤにとって、武器は、未知の存在だ。
ユキヤも、見た目はあれだが、男の子だ。
武器に興味が湧くのも仕方がない。
早速、鍛冶場を覗いて見ると、ドワーフたちが、一心不乱に鎚で、金属を叩いていた。
火魔法を使い、金属を熱して「カンカン」、音を立てて、叩いていた。
すると、一人のドワーフが、こちらに気付き、作業の手を止め、近づいて来る。
そのドワーフは、ルメールを見ると、
「なんじゃ、オーダーメイドか?」
と、質問して来た。
ルメールは、
「いや、こっちの連れが、鍛冶場を見たいと言ってな、見学させてもらっただけだ。」
と、答えた。
すると、ドワーフは、ユキヤを見て、
「そっちの、ちっこいのは、魔法使いじゃろ?
むしろ、剣士のあんたが必要なのではないか?」
と、ルメールの腰にささっている〈レーバテェイン〉を見て、ルメールに話しかけた。
ルメールは、
「いや、私には、コレで充分だ。」
と、〈レーバテェイン〉を引き抜いてみせる。
すると、ドワーフは、
「なっ!?そ、それはもしや、アークティファクトではないかっ!?」
と、驚いていた。
すると、他のドワーフたちも、集まり出し、
「す、すまんが、良く見せてくれんか?」
と、ルメールにお願いした。
ルメールは、
「構わないぞ。」
と、〈レーバテェイン〉を見せる。
すると、ドワーフたちは、恐る恐る、〈レーバテェイン〉に触れて、色んな角度から、〈レーバテェイン〉を眺めていた。
それを見た、ユキヤは、
(やっぱり、アークティファクトって、特別なんだなぁ。
話を聞く対価に、ノリス爺に渡しちゃったけど、逆に迷惑になってないといいなぁ。
なにしろ、天使族の持っていた物だからな・・・。)
と、今更、心配になるユキヤ。
そんなユキヤは、放置して、ドワーフたちは、〈レーバテェイン〉に、魅了されていた。
ある程度、満足したのだろう、ドワーフが、ルメールに〈レーバテェイン〉を返した。
「ええものを、見せてもらった。お礼に、何か欲しいものがあれば言ってくれ。」
と、ドワーフが言ったので、
ユキヤは、
「切れ味の良いナイフなんかありませんか?」
と、質問した。
断罪の杖でも、ナイフ代わりになるが、調理には向いてなかった為、それ用のナイフが欲しかったのだ。
すると、ドワーフは、
「コレなんかどうじゃ?」
と、言って、刀身が青いナイフを、取り出した。
ユキヤは、良し悪しが分からない為、ルメールに聞いた。
すると、ルメールは、
「ミスリルのナイフだな。」
と、答えた。
ミスリル?っと、ユキヤが考えていると、
ドワーフが、
「ミスリルのナイフは、魔力との相性が良くてな、魔力を流すと、切れ味が増すんじゃ。
魔法使いには、相性の良いナイフじゃ。」
と、教えてくれた。まさに、魔法使い用のナイフだと思ったユキヤは、
「それじゃあ、それを譲ってくれませんか?」
と、お願いした。
すると、ドワーフは、
「ええぞ、持ってけ。」
と、ミスリルのナイフを渡してくれた。
ユキヤは、
「お代はいくらになりますか?」
と、聞くと、
ドワーフは、
「いらんわい。珍しいもんを見せてもらった礼じゃ。」
と、タダでくれた。
ユキヤは、お礼を言って、ご厚意に甘えた。
その後、武器屋にも足を運んで、武器の使い方などを教わったユキヤは、断罪の杖の刀身の有効利用法に、気がついた。
流す魔力の量で、刀身の長さを変えられる事が分かり、試してみてと、最長で1メートルほど、伸びる事が判明した。
今までは、基本的に杖、もしくは、ナイフとして、使っていた為、改めて、断罪の杖の性能に、感心した。
こんな破格の杖と、ミスリルのナイフをタダで手に入れしまって、申し訳ない気持ちと、縁に結ばれた事に感謝した。
そして、夜がふけてきたので、宿屋を探し、泊まったまでは、良かったのだが、ここで問題が発生した。
ドワーフは、酒を好む。
その為、夕食時に普通に酒が出てきた。
勿論、ユキヤは、未成年だったので、断ったが、ルメールは,酒を飲んだ。
すると、今まで、知らなかった事実が、判明した。
ルメールは、酒に弱く、酒乱だった。しかも、からみ酒だったのだ。
ユキヤに、いつになったら、スるんだとか、夫婦なのに別室で暮らすのはおかしいだとか、愚痴をこぼし始めたのだ。
なんとか宥めようとするが、いつも以上に話を聞かない。
結局、酔い潰れるまで、絡まれたユキヤ。
明けて、翌日。
案の定、昨夜の記憶を覚えていないルメール。
ルメールには、2度と酒を飲ませてはいけないと思うユキヤだった。
構想、数年の作品です。初投稿故の、誤字等あると思いますが、楽しんで頂けたけたら幸いです。なるべく間隔を開けずに投稿しますので、続編も宜しくお願いします。
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