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異世界の事情  作者: ボッチー
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勤勉と純潔の天使

初投稿なります。ボッチーです。思いつくまま、成り行き任せの投稿です。優しく見守ってください。宜しくお願いします。

神聖王国にて、教皇を抹殺したイェグディエムは、西方諸国に現れた。

バラチェルに変わり、西方諸国の争いを治める為だ。


再び、戦場に、光の柱が立ち上がる。

それを見た、ユーマ将軍は、また、化け物が現れたと、恐れ慄いた。

すぐに、本国に帰還しなければ、自分の命はないと、悟ったユーマ将軍は、黒船を本国に向けて出港しようとしていた。

しかし、イェグディエムは、それを逃さなかった。

〈シャイニング〉を黒船に放ったからだ。

〈シャイニング〉を喰らった黒船は、風穴を開け、沈んでいった。

次々と〈シャイニング〉の餌食となる黒船。

全ての黒船を沈没させると、イェグディエムは、戦場となっている、西方諸国にも、容赦なく〈シャイニング〉を炸裂させる。

冒険者、帝国兵を関係なく、惨殺していくイェグディエム。

最早、そこは、戦場ではなく、イェグディエムの狩場だった。

ほぼ、戦場の鎮圧が終わりに差し掛かったとき、再び、その戦場に、ウィンチェスターが現れた。

ウィンチェスターは、イェグディエムに、


「また、来たか天使族っ!!」


と、嬉しそうに笑う。

対して、イェグディエムは、


「憤怒の魔王ですね。また、我らの邪魔をしに来たのですか?」


と、尋ねた。

すると、ウィンチェスターは、


「そんなものは、どうでも良い。俺が用があるのは、お前たちだけだっ!!」


と、言って、イェグディエムに襲いかかった。

イェグディエムは、ウィンチェスターの攻撃をかわすと、〈グングニル〉を、ウィンチェスターに放った。

すると、ウィンチェスターは、〈グングニル〉をかわし、


「その槍もアークティファクトだな、相変わらず、厄介なものを持ってやがる。」


と、一目で〈グングニル〉の危険性を悟った。

手の内を見破られたイェグディエムは、〈グングニル〉に頼らず、〈シャイニング〉を連続して放った。

流石のウィンチェスターも、これには、苦戦して、避けるのが、精一杯だった。

イェグディエムは、このままいけば、押し切れると思っていた。

しかし、いくら天使族といえども、西方諸国にて、〈シャイニング〉を多用していた為、魔力の限界に達してしまい、ついに、〈シャイニング〉を放てなくなってしまう。

その隙を見逃さなかったウィンチェスターは、接近戦に持ち込んだ。

槍は、接近戦には向かない。せいぜい、ウィンチェスターの攻撃を受け止めるので、精一杯だった。

形勢が逆転した魔王と天使族の戦い。

ウィンチェスターの拳や蹴りが、徐々にイェグディエムを追い詰める。

己の敗北を感じ取ったイェグディエムは、戦場からの離脱を試みるが、ウィンチェスターは、逃さなかった。

イェグディエムの後ろで、バーニングの魔法が炸裂し、強制的に、前に身体を持って行かれる。

そして、ウィンチェスターの鋭い手刀が、イェグディエムの首は刎ねた。

ウィンチェスターは、落ちていくイェグディエムから、〈グングニル〉を奪うと、


「なかなか、楽しめたぞっ!」


と、言って、その場をあとにした。



その戦いを、神眼で見ていた神は、


「イェグディエムも、敗れた。」


と、呟いた。

それを聞いた、一人の天使族が、


「また、憤怒の魔王ですか?」


と、神に尋ねた。

すると、神は、


「そうだ。」


と、答えた。

他の天使族が、


「このまま、放置は出来ません。憤怒の魔王を、討伐いたしましょう。」


と、神に尋ねたが、

神は、


「今はまだ良い。

それに、西方諸国の鎮圧は、終わった。

次は、帝国だ。

それからでも、遅くはない。」


と、天使たちを宥めた。



一方、帝国では、黒船が戻って来ないことを、不信に思っていた。

皇帝は、


「どうなっているっ!!何故、船が戻って来ないっ!!」


と、宰相にあたった。

言われた、宰相は、


「もしや、天使族なる者の仕業かも知れません。」


と、皇帝に進言した。

しかし、皇帝は、西方諸国の制圧に気を取られていて、天使族なんてものは、信じていなかった。

皇帝は、


「他の船でも構わんっ!!

とにかく、西方諸国の状況を確認してこいっ!!」


と、宰相に命じた。

宰相は、その命に従うべく、謁見の間から出て行った。

その宰相を見届けた教皇は、


「どいつもこいつも、使えんっ!!」


と、憤りを感じていた。

すると、その皇帝の上に、光の柱が立ち上がり、皇帝は声も発することなく、消滅した。

王城に、突如として大穴が空いたことで、出ていった宰相が、急ぎ、戻ってくると、王座ごと皇帝が、消滅していることに気付き、腰を抜かした。


そして、その大穴の上には、羽根の生えた亜人らしき存在がいた。

慌てて、腰を引きずりながら、その場を離れる宰相。


その亜人らしき存在は、天使族、純潔のガブリエルだった。

ガブリエルは、皇帝のいた場所を眼下に、


「争いの火種となる存在に、神の鉄槌を。」


と、言い残し、月へと帰って行った。


このことにより、大陸制覇を掲げた2大国家のトップが、粛清された。

しかし、天使族の粛清は、まだ続くのであった。


構想、数年の作品です。初投稿故の、誤字等あると思いますが、楽しんで頂けたけたら幸いです。なるべく間隔を開けずに投稿しますので、続編も宜しくお願いします。

ブックマーク、いいね、☆評価も頂けると、励みになります。

宜しくお願いします。

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