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ゴッドハンド
「俺はもう駄目みたいだ……」
「そんなこと言うなよ! 気をしっかり持て!」
「駄目さ……だってほら、見てくれよ。膿んでやがるぜ」
「だ、大丈夫だって!」
「いいや、もう腐ってんのさ。ほら、来たぜ。お迎えの事じゃない。ハエのやつがよ……」
「あ、あ、来るな! 来るなよ! あっち行け!」
「ははははっ! 無駄さ……。俺が魅力的に見えてたまらないんだろう。
いいよ、くれてやる。どうせお前らくらいしか……」
「やめろよ! くそっ! くそおおお!」
「はははっ汚い言葉を使うなよ。ああ、涙かな……もう染みてくるぜ」
「……俺も、俺もすぐに後を追うからな」
「よせよ馬鹿。お前は俺より若いんだからよ」
「大して変わらないよ……あ」
「おお、神の手だぁ……お別れの時だな。じゃあ……な」
「くそっ! やめろよ! あああああああ! ……あ? お?」
「……なんか戻ってきちゃった。へへへ」
「すげー! いいなー! 若返ったんだー! 俺も貼り替えて欲しいなぁ、その数字……」




