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雉白書屋短編集  作者: 雉白書屋


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534/705

シチュエーション

「ただいまー」


「あーんあんあんあなたお帰りなさいあーん」


「これはどういうことだ? 不倫か? リビングのソファーで」


「あーんあーん」


「そしてアンタも何している? 腰を振るのをやめなさい。

妻から退くのです。警察を呼びますよ」


「ご安心ください。私は見ての通り警察官です」


「やや、警察官でしたか。確かにその制服はそうだ。

警察官が妻の不倫相手とは驚きました」


「いいえ不倫ではありません。巡回連絡のためにお宅に訪問したら

余りに奥さんが美人だったので犯すことにしたのです」


「妻を美人とはお褒め下さりありがとうございます」


「ありがとうございますあーん」


「ですがそれは犯罪です。警察官が犯罪をしてはいけません」


「そうです。警察官は犯罪をしません。取り締まる側です。なのでこれは犯罪ではないのです」


「つまり、合意という事ですか? おまえ、そうなのか? 何とか言いなさい」


「あーんあーん」


「合意でなかろうと犯罪ではないのです私は警察官ですから」


「なるほど」


「そんなところで立ってないで一緒にどうですか?」


「うーん、せっかくなのでそうしましょう」


「あーんあーん」





「……駄目だ。まったくわからない。なぜだ。なぜなんだ?」


「ですね。登場人物の行動原理がまるで理解できない。

妻は最初は嫌がっているような素振りを見せたがすぐに抵抗を辞めた上に

帰ってきた夫まで混ざる始末」


「もう一度シミュレーションしてみますか? 今度は私、警察官役がいいです」


「いや、他のを試そう。この前大量に見つけたからな。

ええと、時間停止に悪の組織に、人間牧場? 一体どういうことなんだ……」




 核戦争後、人類が死滅してからさらに時間が経った世界。

 荒廃した大地に残されたロボットたちは地球、文明の修復を進めると共に人間とはどういうものだったのかを日々模索し、そのように、生きたいと考えた。

 ただ、時折手に入れる資料を見る度に混乱が生じ、中々、解明には至らないのであった。

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