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雉白書屋短編集  作者: 雉白書屋


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自由研究

 ……あー、駄目だ。失敗だ。ちょっと目を離した隙にこの有様だ。

好き勝手に、あー、あーあ。これじゃ発表なんて無理だな。

また他の奴らに馬鹿にされてしまう……。

 あれも途中まで上手く行ってたのになぁ……立派なのがさぁ……。

でも目を離した隙に全滅。はぁ……しかし、今回は何がいけなかったんだろう?

んー、あー、色々育てすぎたんだなきっと。種類が多い方が面白いと思ったんだけどな。

ああ、特にこれは駄目だ。完全に間違えた。そして早いうちに間引くべきだった。

 でも今更無理だな。どうしようもない。少しでも残しといたらどんどん増えるしな。

 と、なると……まあ、この調子だとほっとくだけで全部枯れ果てるだろう。

 その間に、そうだな。うん、日当たりはそれほど悪くないから、その隣でまた育てるか。

今度は失敗を生かして数を絞ることにしよう。





「パパ! パパ! ニュースニュース!」


「うーん、何だ朝から……」


「ほら見て! 火星に植物が生え始めたって! ねえ、どうしてっ! どうしてっ!?」


「あーそれはだなぁ、えっーと……そうだ! それを自分なりに知らべて

夏休みの自由研究にしたらいいじゃないか。うん、そうしなさい」

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