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雉白書屋短編集  作者: 雉白書屋


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多様性

 ふぅー……やはり歳のせいかな。まったく胸が……。

 いや、しかし妙な世の中になったものだ。新聞やテレビのニュースだけじゃない。

右向けば元男だの左向けば元女だの。

体は男だが心は女だ。でも普通に女が好きだ。

何セクシャルだ何たらジービーティーだの横文字をつらつら並べて訳がわかりゃしない。

 まあ、男や女が好きだのなんだのは、まだかわいい話だ。

じゃああれはどうだ、これはいいのか、これを認めろとどんどん、エスカレートしていった。

 そして連中と金の匂いがするのかそれに群がる奴らはよくわからん権利を主張し

男と女の区別にまで口を出した。

平等平等差別差別と動物の鳴き声のように声を出し

更衣室だトイレだ銭湯だのに入れさせろ、嫌な顔するなと。

 そして……スポーツ。

股間からモノをぶら下げて自分は女だと言って、女子競技に参加する奴まで現れた。

それを良しとするほうもほう、まさに阿呆だが、挙句の果てはオリンピック……。


 ……まったく、連中には感謝しかないよ。

おかげでワシも、ああまただ、また胸がジィーンと……おっとそろそろ出番か。





『さぁー! オリンピック二百メートル走、無差別級!

大会史上一番の盛り上がりを見せています!

さぁ、全員位置についた……スタート! 

おおっと! 速い! 第四レーン! カツカワ選手! 速い! 

ああっ一着! 一着! 圧倒的新記録! 大会最高齢! 強心臓!

さすが全身サイボォォォォーグゥゥゥ!』

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