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雉白書屋短編集  作者: 雉白書屋


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ある者の死後の世界

 ……ああ? なんだ? ここはどこだ?

 私は……そうだ。……死んだのだ。

ではこの暗闇は……そうか、ここが死後の世界か……。

 しかし、この感覚。温かい? ああ、悪くない気分だ。

 狭く、身動きは取れないが、あ、なんだ?

突然なんなんだ! やめろ! なんだ! 引っ張るな! やめろ!



 あ、あ、あ、眩しい、なんなんだここは、そしてこいつらは。

 見たことのない生き物だ。大きいぞ。

私が生きていた頃にはこんなのいなかった……はず。

ううむ、記憶が、頭がぼやけている……。

 それにしても何かしゃべっているようだが、何を言っているんだ?

言葉がわからない。笑って……いる? 私を嘲笑っているのか? 

 ふざけるな、ふざけるな! 私はなぁ! かつて、ええと、そうエリートで!

星を代表する……ああ、声を上げても駄目だ。言葉を話せない。

いや、話せたところでこんな原始的な生物に通じるかどうか……。

屈辱的だ。この私が。ああ、為す術なく……。

 ああ、寒い。心細い。ああ、何て恐ろしいんだ。


 死後の世界とはこんなにも恐ろしい場所なのか……。




「よく泣いて元気な赤ちゃん! ほーら無事、産まれましたよー」


「抱かせて……ああ、なんて可愛いのかしらぁ」

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