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雉白書屋短編集  作者: 雉白書屋


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愛のなす業

【やあ、僕だよ。この手紙も何通目になるのかな? 忘れちゃったよ(笑)

でも仕方ないし、当然だよね。

だって君への想いが溢れ出て、手が止まらないんだから!

今時、ラブレターってはははっ、時代じゃないよね。

でも手書きの良さってあるじゃない?

それはそうと全然返事をくれないよね。待ってるんだけどな。

ああ、と言っても僕が誰だかわからないから仕方ないよね。

でも、僕が名前を明かしたらきっと邪魔者が入る。

そうさ、君は人気者だからね。

だからいつも書くように返事は下駄箱のてっぺんに置いておいて欲しい。

じゃあ、またね。愛してるよ。ホントだよ?


P.S.

愛してる。ふふっさすがにしつこいかな?】




【こんにちは。僕です(笑)君ってば本当に照れ屋だね。

でももう待ちきれないんだよ。

ああ、今すぐ君を抱きしめたい。

とは言うものの物事には順序ってものがあるよね。

そうさ、君は出会っていきなり性交渉するようなクソゴミ女どもとは違うものね。

付き合う友達は選んだ方がいいと思うよ。

君の友達ってほら、ビッチでしょ?(笑)

やっぱり黒髪が一番だよ。

ああ、愛している。返事はいつもの場所で。

まあ、まだ一度ももらってないけど。待ってるよ、君を愛してる】




【はーい僕だよっ。この前は学校休んでたよね?

どうしたの? 風邪? 悩み? 話聞こうか?

ああ、それとも……ふふ、わかっているよ女の子には色々あるって。

だから返事はまあ、待つよ愛してる、愛してる。

うわ、君への想いが溢れすぎてもう自然と愛してるって書いちゃったよ!

君に送る大事な手紙だからそれに相応しく万年筆で書いているから

修正ができないんだよね。ああ、因みに高いよ。なんてね。

実は骨董品屋で安く買ったの(笑)でもすごく気に入ってるんだ。

愛してる。ふふ、今のこれは僕の気持ち。君も同じ気持ちだといいな】




【僕だよ僕。ねえ、どうして返事をくれないの? 愛してる

君の事を毎日すごく考えているのに。愛 して る

ほら、まただ君を想いすぎて自然と手が動くよ。

ああ、この手で君に触れたい。すぐに。

返事。もう待たなくてもいいかな】




【僕だけど愛してる。君に愛しているの

君に手紙を愛しているわ

なんか変なんだ。手が愛しているってば

勝手に動愛しているわ愛してる愛してる

嬉しいいつも嬉しいわ愛してるって

僕の中に誰かいるのか? 愛してる

そんな馬鹿な愛してるでも、抵抗してるけど、手が

私よ、貴方の手の中。ああ、愛しているわ。

もっと貴方の中に入りたい。交わりたいのすぐにすぐにすぐに

お前まさかそうそうそうそうそう私よ

愛してるって私に向けてよねあなたのおかげ

無理よもう放せないわ

目目目目目よく見てそう、私を奥まで

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