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雉白書屋短編集  作者: 雉白書屋


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未来のこと

 場所は国会議事堂、衆議院議場。

今日も今日とて議員らが熱を奮い己の意見を述べ

野次を飛ばし、揚げ足を取り、居眠りをしていた。


 しかし全員が同じ行動、目を見開くことになる。

突如、室内の影を全て蹴散らすような強い閃光の後、空間から男が現れたのである。

インターネットによる生中継を見ていた視聴者は大盛り上がり。

 一体あの男は何者だ?

 何が目的で?

 この国終わった?

と、注目が集まる中、男が辺りを見回した後、口を開いた。


「私は・・・・・・私は未来人です! 今、未来では大変なことが起きています!

あなた方の手を、ぜひ、お借りしたい。実は宇宙人が侵略を――」


 と、その時だった。

話の途中でまたしても閃光、そして・・・・・・別の男が現れた。


「その男の言う事はデタラメです! その男は未来の刑務所から脱獄した囚人。

私は彼を捕まえに来たのです!」


 と、言い終るや否や再びの閃光。そして現れた男は言う。


「その男は嘘つきだ! 実は未来ではいくつかの派閥に分かれ、争っている最中なんだ!

皆さんを言いくるめて戦争に巻き込もうとしているのです!」


 と、もしかしたらと思っていたらやはり、またもや閃光が。


「ここまでの話は全てデタラメです! 彼らは実は精巧に作られたロボット!

皆さんを罠に嵌めようとしているのです!」


「嘘だ!」

「お前こそ!」

「俺が正しい!」


 未来人たちは言い争いを始めた。

そして、誰を信じるか、誰に手を貸すか現代人たちに問うた。



 それに対し、政治家は珍しく審議もなしにスパッと答えた。


「未来のことなんて我々の知ったことではない。

問題はあなた方、未来人の間で解決してください」

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