表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
雉白書屋短編集  作者: 雉白書屋


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

253/705

テレビ出演

「ママ! おとーさんがテレビ出てる! ねぇママ!」


「はいはい、今フライパンから手がはなせないのー」

 

 ……万年不人気レスラーの、あの人がテレビに出るはずないじゃない。それに、出ると決まっていたら自慢げに話していたでしょうとも。何年か前みたいにほんの数秒、やられ役で映ったときみたいにね。まあ、そんなことあの子には言えないけど……。

 

「いけー! いけー! 負けるな! がんばれ!」


 ……それにしても誰と勘違いしているのだろう? 嬉しいかな悲しいかな夫の一番のファンは息子。まだ幼いとはいえ、見間違えるのは珍しい。


「あーダメかぁ……でもすごかった!」


「はーい、ご飯できたわよー! 手洗ってきなさーい」


「はーい!」


「ふー……え」


 息子が離れたテレビ画面に目をやると、たった今、銀行強盗が警官に取り押さえられたとアナウンサーが現場で興奮気味に喋っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ