散々な日
まったく今日は…
今日は朝から横殴りの雨だった
急いでいる日に限って
バス停にはバスが来ない
雨が降っているのだから
遅れることは予想できるが
それでも20分も来ないなんて
いくらなんでも酷いだろう
まったく今日はなんて日だ…
これ以上は待ってられない、と
仕方なく歩き始めると
5分もするとバスに抜かれた
ついてない…と思いかけるが
いやいや、これは選択の結果
仕方がない、仕様がない
心を落ち着かせようとしていた矢先
通り抜けてく車の水ハネで足元が濡れた
…どうせ横殴りの雨だ
これぐらいは受け入れよう
バスに抜かれはしたものの
一生懸命歩いたお陰で
なんとか電車の時間には
ぎりぎり間に合うことが出来た
電車に乗ったら待ち合わせ場所へ
余裕を持って着きたかったが
遅れなかっただけ良しとしよう
そうして電車に揺られ揺られて
しばらくすると急停車
なんでも信号機トラブルで
当面電車が停まるらしい
本当に今日はなんて日だ
それでも駅で乗り換えは出来る
駅と駅の間で停まって
立ち往生にならなかっただけ
きっとずっとましだった
駅で降りたらまず電話
事情を伝えて
時間通りに着けないことを謝っておく
するとどうも目的地への電車も今は停まってるらしい
本当に今日はなんて日だろう
なんだか悪いものにでも憑かれてしまっているんだろうか
ため息をついてどうしようかと
少し途方にくれていると
電話口からおずおずと
「雨も酷いし、どこに行っても
屋内は人でいっぱいだから
今日は家でゆっくりする?」
本当に今日はなんて日だろう!
最後までお読みいただきありがとうございます
書き始めはそんなつもりはなかったのですが
書いてるうちに、某芸人さんが頭をよぎって仕方ありませんでした