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赤翼物語  作者: ヤタガラス
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外からの外敵

機体や艦艇のビジュアルかTwitterに載せてます(だからなんだ)

『巡洋艦アガーラム中破、推進機関の損傷で航行不能。残り残存艦艇五隻です』

「アガーラムはベスパに曳航(えいこう)させ砲撃させ続けろ、ベスパは古いとは言え戦艦だ、しばらくは持つ」

『了解、そう通達させます。基地から新たに反応、これは友軍です。』

「ようやく出撃したか」

第23基地駐留艦隊旗艦ラムセスで指揮しているのはグルーデン司令官。数日前に寄港し艦艇の補給をしていた所アンノウンの襲撃を受けてしまった。

「まさかこの宙域でアンノウンが出るとはな、まさかパターンを変えてきたのか?」

『いえ、94日前に第4機動艦隊が大規模のアンノウンを撃退をしましたが一部個体が逃亡したらしいです』

「アンノウンが逃亡?今まで無かったハズだろ、何故」

『分かりませんが今はこの状況の打破が大事です』

「基地さえなければいつもの戦術で気楽にやれたのだが、やるしかないか」

この艦艇の電子妖精であるルイスと話していたが状況が状況だ、上手くやらなければ未来のパイロットや兵士が無くなってしまう。

「ガルスは旗艦について来い、大型のアンノウンを引き付けるぞ」

『了解しました司令。全艦旗艦に追従、支援するぞ!』


「もう四隻沈められたのか…やっぱアンノウンやべぇ」

『旗艦からの通信です、繋げますね』

「問答無用かい、いや相手は目上だし―はい、司令」

『このID…訓練生か、まぁよい。お前たちは中型のアンノウンを片付けろ、大型は我々正規軍がやる』

「了解、俺らは中型を相手にするらしいがあの艦艇で大丈夫か?」

『大戦初期の船ですからねあれ』

旗艦ラムセスは戦争初期に建造されたコールイヴ級重巡洋艦でたいした砲撃火力が無かったアメリア艦艇相手に安定して立ち回れた、だが戦艦が出始めた頃には逆に狩られる立場になったが持ち前の足と拡張性で終戦まで生き残った船だ。

「まぁ司令官は戦い慣れてる様だし信頼できる」

『11時の方向に反応あり、艦隊直属のAR部隊と交戦中です』

「流れ玉に当たりたくないね…」

『流れは危ないですからね』

機体のスラスターを吹かし戦いに入りに行った。


「しっかし、改めて見るよ醜悪な見た目してるよなコイツら」

『膨大な宇宙線やデブリ、環境適応によってあのような姿になったらしいです』

「まぁ倒せれば問題無しっ!」

右腕に持っていた対艦バズーカで頭を潰し背中にマウントにしていた実体剣で胴体を切り裂いた。

「頭潰して胴体切ったのにまだ動くんかい、やっぱ生物じゃないでしょ!」

沈黙したと思われたアンノウンが動き始めその巨大な腕?で叩き潰しにきたがすんで所で避けさらにバズーカの弾を食らわせた。

「バズーカの弾満載とは言え一発でやられてくれよ」

『よくやるな訓練生!それに旧式の機体で』

「宇宙は慣れてますから、任せてください」

『頼もしい訓練生だ、昔の俺なら落ちていたな』

「雑談はここまで、次が来ます!」

『正規軍の活躍も見せてやらないとなぁ!』

四体のアンノウンが直進しながら近づいた為俺はバズーカ、正規軍の方はビームライフルで牽制しながら二人の近接で次々と撃破していく。

「ところで名前はなんて言うんですか?あっぶ!」

こちらを狙っていたレーザーを避けバズーカを撃ち込んだ。

『あぁ、言って無かったな。ノルド・カーマイン准尉だ、気軽にノルドと呼べ』

「ありがとう!ノルド…と」

機体に張り付こうとした小型アンノウンを振りほどき基地の方を確認すると。

「なっ!あの個体基地の裏の格納庫に向かいやがった!」

『ここは今来た者達と迎撃する、君と行ける者が行け!』

「頼りにしてもらえて嬉しいですね!」


『数体はソーラーパネルに向かいました、私達は格納庫のをやりましょう!』

「ようやく適応したのかよ…」

『初めて触るOSですよ!?いくら最新の電子妖精でもすぐに出来ませんよ!』

「わ、分かったよ、そんなに怒鳴るな」

機体はローテクだししょうがないか。

「丁寧に蓄電装置を食い荒らしてやがる」

『基地の発電能力にはまだ余裕があります、早く討伐しましょう』

基地中枢には安価な核融合炉があるから全体的に見れば太陽光発電で稼げる電力は微々たる物、少し生活が不便になるだけだ。

『オープンチャンネルでの通信です、繋げますね』

「有無も言わずに繋げるな…」

『こちら第7訓練兵団!誰か居ないのかぁ!あぁ!!来るなぁ!』

悲痛な悲鳴の後はノイズが流れ通信は途絶した。

「…第5班の臆病な奴だったな…」

『敵討ちしましょう!』

「簡単に言ってくれるなぁ…けどやらないと」


機体を格納庫に進め内部に入っていく、中はバンカーに納められていたARは軒並み駄目になっていた。

『アンノウンは長距離の航行にエネルギーを大量に使う様です、これはエネルギーの確保の為にARの動力をもぎ取ったのでしょう』

「コックピット周りがぐしゃぐしゃに…アイツらARも知ってるのか」

『今襲撃しているのは3ヶ月前に惑星系外縁分で迎撃した大群の生き残りらしいです、そこからARの動力の位置を知ったのでしょう』

「…アンノウンの大群の定義って大型が500以上の場合たったよな?」

『小型を含めずにですね』

「半年前に大進行あったしあんまり軍が動かせなかったのかな」

『部隊の二割損失ですからね、戦争時に比べ全体の二割も減ってます』

「いくら無人機がいたって無限に作れる訳じゃ無いからなぁ。あ、隔壁が下がってるな、ぶち破るか」

『あ、中の反応が―』

ナタリーの報告を待たずに手持ちのバズーカで隔壁を吹き飛ばすと。

「んなぁ!?」

『だから報告がまだたったんですよ!』

丁度ARの動力をおいしく頂いていたアンノウンが爆発に反応しこちらに突っ込んできた。

「避けらえねぇ!」

狭い格納庫では満足に機体を動かせず取っ組み合いになってしまった。

『腕部と胴体のフレームに異常が!』

「圧死だけは勘弁願いたいね!緊急脱出!」

シートの下にある脱出装置を起動し機体背面のバックパックのパージと共にコックピットブロックが後方に射出された。間髪いれず機体は潰された。

「作業員用の出入り口に逃げ込めぇ!」

『第四格納庫にまだやられていないARの反応があります!』

「今は有事だ、使わせて頂こう!」

何より死にたくないからね!

「威勢よく言っちまったが、これじゃカッコ悪いな」

『機体は幾らでも代わりがありますがパイロットは代わりがありませんから生きてるだけでも得ですよ。無人機居ますけど』

「最後の一言で台無しだよ…着いたか、扉にロックが掛かってるな。ナタリー、端末繋げるから解錠してくれ」

『了解です!最新鋭に期待してください!』

「早くやってくれ――もう終わったのかよ」

何で古いOSは遅れてこっちは早いんだよ。おかしいだろ。

「まぁ言ってる場合じゃねぇ、早くARに乗らないと――残っていたのはあの赤いのか」

出撃した後にエミリーがここまで持って行ったのかな、確かあれは大事な機体らしいし。けど。

「ほっとけばコイツも駄目になる、使わせてもらうよ。ナタリー、コックピットを開けてくれ」

『けど私達では動かせられ―動いた』

「ダメ元だったがいけたか」

正直びっくりしたがもうなに降り構ってはいられない。

「コックピットが動くならOSや動力の起動ができるはずだ、頼む…!」

『―――コンソールに接続、OS解析、思想操縦機能(イメージコントロール)起動します』

「よし来たぁ!動力起動、マスターアーム、全安全装置解除。凄い、パワーゲージがデルタの数倍もある」

機体名称はXSR-2[レッド・ウィング]、赤い翼か。翼なんて無かったぞ。

『固定兵装は頭部ガトリング砲、腰アーマーにフォトンサーベルがあります』

光子(フォトン)?実用化していたのか」

従来のビームサーベルは殆どの機体の動力である粒子圧縮炉から動力ケーブルやマイクロ波で供給された発振装置から生成される反射力場で反復させ刃を生成した物。

「高密度の対粒子装甲すら貫通可能な光子兵器がこんなに小さくなっているなんて」

粒子型の兵器は粒子自体を超勤させ触れた物質を削り取る事で攻撃力を得ていたが光子は物質の隙間を崩し崩壊させる事で粒子型以上の攻撃力がある。

『機体を立たせます、傾きに注意してください』

「隔壁の向こうにはまだアイツが居るんだ、サーベルを使う」

機体からサーベルを抜き構えて待っているが一向に隔壁が破られない。

「機体の動力は動いてるから真っ直ぐ来ると思ったんだが…あ!」

ここは要塞基地内部とは言え宇宙。音など聞こえるはずが無いことを思いだし機体のレーダーを確認した。反応は中心だ。

「使ってるレーダーが古すぎて下か上か、わからん…」

変な所で予算削るな。仮にも最新の機体だろ。

「上か!」

アンノウンが天井をぶち抜き格納庫に入ってきた。腕の損傷具合からに基地を掘り進むのはアンノウンですら無理があったらしい。

「さぁ、第二戦目だ!」


アンノウンのサイズは小型は全長3mまで、中型は全長20mからで、大型は300m以上の個体が分類される

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