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数多の世界が僕を呼ぶ。  作者: のんびり歩く
ツルンでプルンな世界

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13/20

13・神様が関わると、ろくなことがない。




「あ、そう言えば!!」


コボコさん何か思い出したかの様に、ボヨンボヨンと伸びたり縮んだりしていますよ。

どうしたんでしょう??


「どうしたんです?急に。」


「魔王討伐が終わったら、ポコに伝えてほしいって言われてる事があったんだよ。」


誰から??なんて聞きませんよ。

どうせ、僕の考えている通りの返事が返って来ますからね。

アレですよね。僕が拳を叩き込むべき相手ですよね?

はいはい、何でしょうね?魔王討伐が終わってから伝えるあたり、僕のイライラを加速させるだけな気がしますが、良いですよ。聞きますよ。どーぞ 話して下さい。


「あの・・・ポコ・・・オーラが黒いよ・・・どうしたの?」


スライムなんで、顔には出ないからって油断していました、いけませんね。

落ち着け!僕!!


「大丈夫ですよ。少し、いえとっても嫌なモノを思い出しただけですよ。所で伝言って何ですか?」


ここで、コボコさん姿勢を正し・・・?

一回伸びて元に戻っただけですけど、まあ雰囲気は姿勢を正した感じです。

ともかく、態とらしくゴホンと咳払いをしています。


「神さまからの有難いお言葉です。」


だと思った!!!

その前置き、いらないです!!

分かってましたから!!

全く有難く無いし!!


「え〜ゴホン。久しぶり?さっきぶり?ともかく、元気??この伝言を聞いてるって事は、魔王討伐成功おめでとう。そして、カケラ回収おめでとう。」


あー

コボコさんの神様のモノマネが似過ぎていて、本気で腹が立つんですけど、目の前に居るのは神様では無く、コボコさんです。

我慢・・・我慢ですよ・・・


「これで、君は正真正銘 私の半身だね。身も心も、二人で一人・・・」


おや?

おかしいぞ???

僕の身体が勝手に拳を作り振りかぶると、一気にコボコさんに向かっていきましたよ。


アレ?? オカシイナァ? コボコサン トンデッタ


綺麗な放物線を描いて飛んで行くコボコさん、勿論行き先は硬い地面ですよ。

ペシャって音がしましたよ。流石スライムですね。


「ポコ・・・僕は・・・伝言伝えただけなのに・・・。」


ええ、分かっています。分かっていますよ。

ですが、コボコさんのモノマネが似過ぎていたんです。


「ごめんなさい・・・つい・・・。」


「ついって・・地面から身体剥がすの結構大変なんだよ。」


この時僕は、スライムボディに痛覚が無い事に感謝しました。つい手が出てしまいましたが、コボコさんに痛みを与えたかった訳ではありません。

痛み与えたいのは、別のヤツです!!


ノロノロと、バシャっとなってしまった身体を纏めるコボコさん、その間僕は謝りっぱなしです・・・


「ごめんなさい、本当に悪気は無かったんです。つい・・・」


「ポコそんなに気にしないで、それよりこの後が重要だから。」


「重要・・・ですか?」


あれ?何故だろう、とっても嫌な予感がするよ。

逃げても良いかな?

すっごく逃げたい!!!!

ほら、だって・・・コボコさん・・・スッゴイ色の瓶持ってますよね?

その瓶何に使うつもりなんでしょうかね・・・小さな小瓶のはずなのに、見過ごせない存在感。

だって、鮮やかな紫色に、少し黒を混ぜた様な色の液体から、毒霧を思わせる緑色の煙がでてるんですよ。

その小瓶、“重要” な部分に関係して無いですよね!!

お願い、関係無いと言って下さい。


「そう、とっても重要な事なんだ・・・さあ飲んで!」


いやあああぁぁぁぁ!!!!!

やっぱりそうきますか!!!


「・・・あの、理由を聞いても良いですか?」


「神様に頼まれたんだよね、魔王討伐が終わって少し落ち着いたら、ポコを気絶させてほしいって。」


あー

それ先に言うんですか・・・

その言葉を聞いたら、ますます飲みたく無いんですけど。

それ、気絶するほど不味いって事ですよね??

それを飲めと!!!


「で・・・何故その液体を?」


「それが困った事に、上手な気絶のさせ方が分からなくてね。神様と相談した結果、コレになったんだよね。大丈夫、毒は入って無いから、基本健康な物しか入ってないから。ちょっと気絶するけど、絶対健康になれるから。」


上手な気絶のさせ方なんて、僕にも分かりませんよ!!

ですが、相談する相手を間違っている事だけは、分かりますよ。

何故、一番相談しちゃダメな人に相談したんですか!!

あの神様は、自分の身に危険の及ばない事であれば、面白い事を選ぶんですよ。

それに、最後のセリフは何ですか??何処の健康食品会社のオバちゃんですか!!

健康になれるって言えば、何でも許されると思うなよ!!


「あの・・・魔法とかではダメなんですかね?」


「本当の事を言うと、魔法の方が簡単なんだよね、一発強めの魔法を投げれば良いだけだし。だけど、神様が、それだとオモシ・・・・ダメだって言ってさぁ。仕方がないから、僕がポコの為に一生懸命作ったんだよ!頑張って一気に飲んでね。」


今、確実に『面白くない』って言おうとしましたよね!!!!

ほら、やっぱりそうですよ、面白いからって変な飲み物にしたんですよ。

しかも、コボコさんの言い方・・・すっごく楽しそうなんですけど、少しくらい隠しましょうよ!!

アナタ絶対、渋々その飲み物作った訳では無く、全力で楽しんで作りましたよね!!

僕の目の前に小瓶を差し出しながら、スライムボディがプルプルしてるんですよ!!

それ、絶対ワクワクしてるのを、隠そうとした結果ですよね!!


隠れて無いですけどね!!


「魔法でお願いします。」


「僕一生懸命作ったんだ。」


「魔法でお願いします。」


「コボコ〜 ボロン〜 ポコ抑え付けて〜」


逃げようと、全力で走る僕。


追いかけるアンコムに乗った、ボボコさんとボロンさん


アンコムのスピードには勝てず、一瞬で捕まる僕


そして、僕のボディに無理矢理瓶を突っ込むコボコさん


まるで、スローモーションの様に・・・・・


マママママママママッッッッッッッッッッッズズズズズズズズズズズゥゥゥゥゥゥゥッゥゥゥゥ


なんで痛覚の無いスライムボディなのに、味覚だけはあるんだよ!!!

責任者!!

首を洗って待ってろ!!!




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