第五話 単身赴任
今回のリクエストは、僻地からの帰還でした。
僻地には“都会から離れた地”という意味もあります。
ゴオオォォ……、ピー
私は本社のある、住み慣れた都会を離れ、僻地へと単身赴任する事になった。
会社に所属する以上、それはよくある事だ。
私は実家暮らしだったが、親に別れを告げ故郷を離れた。
本社から離れるが、私は今回一大プロジェクトを任された。それは社運をかける程のものだった。
来た場所は自分のいた都会とは違い、何も無く退屈な場所であった。
私はそれを忘れるためにも、仕事に没頭した。
――月日は流れ、私は本社に戻れる事になった。私は見事、今回のプロジェクトを成功に導いていた。社員の喜ぶ顔が目に浮かぶ。
本社では多くの社員が、私を出迎えてくれた。
「何も無い退屈な所で、よく頑張ったな!」
「お前のおかげで、わが社の評価はうなぎ登りだ」
――そう言ったのは“私の生みの親”だった。
彼女は言う。
「――NPC社所属、小惑星探査機はやぷさ、今、地球に帰還しました!」
その場には拍手が巻き起こった。
一応ミステリーになっていたのですが、わかりづらかったでしょうか……。
主人公は、地方へ行ったサラリーマンと見せかけて、宇宙へ行った探査機だったというオチです。
おかげさまで連載当初の目標だった、五話に到達する事が出来ました!
皆様のおかげです! 本当にありがとうございました!




