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第百三十七話《からかう》




シンは美羽に引っ張られながら模擬店を周っていた。


「ねぇ、これ買って一緒に食べよう!」


美羽が指した方向にあった模擬店はポップコーンだった。


「はいはい、買ってや…」


財布を取り出して中身を見るとほぼ空、ミーシャの大食いのせいで殆ど使ってしまっていた。


「…まさかお金がないの?」


「…ああ」


「も~、しょうがないなぁ~」


あからさまに偉そうになりながら財布を取り出す美羽に主導権を握られていることに少し苛立ってしまうシンだった。


「全く、デートなのにお金を持ってきてないって男としてどうなの?」


「俺はお前の財布じゃない。それ言ってて恥ずかしくないのか」


「うん、言ってみただけ」


「全く…」


「それで、今モテてる?」


シンはその場でずっこけた。


「いきなり何を聞く」


「シンってイケメンじゃん?だから絶対モテてるよね?てかモテてないとおかしい」


美羽の質問の意図が分かった、こいつただからかいにきているだけだ。


「…からかうな」


「いいや、からかうね!」


笑顔でからかいに来るシンは苛立つが気兼ねなく話せる会話を懐かしく感じていた。






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