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第百十八話《傷》





「…大丈夫?」


ミーシャがシンの頬にある切り傷を触った。どうやら先程の戦闘で切ったらしい。


「ああ、大丈夫だ。それよりもミーシャ、怪我はないか?」


「うん、どこも痛くない…」


ミーシャは震えていた。おそらく恐怖で震えているのだろう。多分前にも同じことがあったのだろう。


「…大丈夫だ。俺が守ってやるから」


「うん…ありがとう」


さて、これからどうするか思考を巡らせるシンだった。まず転生者の件をどうするか、エリスから連絡がないということはまだ白い男を見つけられてないということだ、ならまだ後回しでいい。それにうまくいけば転生者も誘拐犯と戦うこととなり見つけやすくなるかもしれない。ならミーシャの件を最優先でした方がいい、という結論に至った。


「よし、取りあえずここにいるのはまずいな」


「どこに行くの?」


「どこって、ミーシャの両親を探すんだよ。さっきの奴らが襲う可能性があるからな。ほら、肩に乗れ」


「う、うん」


シンはミーシャを肩車してまたミーシャの両親を探すことにした。


一方その頃エリスとネビューは白い男と話を聞いていた。ちなみに穴からは出してある。


「…成程、シンを探してたら俺たちが怪しい動きをしてたから何か企んでるんじゃないかと思って襲ったと言うわけか?」


「そうだ!俺はあの男を探して我が主に会わせたかっただけだ!」


「う~ん、でも念話紙はお前が燃やしたから連絡取れないし…」


「め、面目ない」


白い男はエリスの焦げた念話紙を見せると萎縮した。


「さて、そういうことならシンの所へ連れてってやるよ」


「そ、そうか!」


「良いのか?」


「良いだろ、何かするって訳でもなさそうだし」


三人はシンの所へ向かうことにした。





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