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2 出会い

「おい、お前何しに来た」

冷たい口調で、呼び掛けた。ユリアナは声をかけた方向に目を向けた。目の前には、白髪で長い髪のストレートになって目はつり目で黄色の目をした容姿端麗の女性が木の上に座っていた。


ユリアナは、後づさりをし、下に俯いた。それを見た女性は眉間を寄せ、ユリアナの方へ近づき頬をつまみながら「で、お前は何者で、此処へ何しに来た」

と強めな口調で相手を怯ませた。ユリアナは強い口調で怯え、女性の手を弾いて前を向き逃げようとしたら、目の前に雷が落ちてきた。『雷よ落ちろ《サンダーフォール》』」

ユリアナは、驚き後ずさりをし、恐る恐る後ろへ向くと、女性は指先を前に出し、冷徹な目で睨んできた。


その後、女性は溜息をし、腕を下ろしながら「もう、行け」後ろ向き元にいた場所へ行こうとしたら、何かが倒れる音がした。


女性は咄嗟に倒れる音を向くと、其処には、ユリアナが倒れていた。恐らく、さっき目の前に雷が落ちた衝撃で気を失ったのだろう。


女性は頭を抱え、溜息をしながら人差し指を振った。

すると、地面から木の枝が伸び、ベッドのような形を作ってユリアナをその上に横たえた。



数分後、ユリアナはゆっくりと目覚め気が付くと木の枝に乗っていて、目の前に食料が置いてあった。

ユリアナは、その光景に驚き、キョロキョロと辺りを見渡した。


すると、さっきいた女性は元にいた場所におり、ユリアナは不安そうに見ていた。

それに視線に気付いたか、女性はチラッとユリアナの方へ向き、「食べたいなら、食べろ」と視線を外した。


そして、ユリアナは下に俯きその後前を向き「ありがとうございます!」

女性は、その声で驚き、ユリアナに目を向けた。ユリアナは、真剣な表情でこっちに向いてその後にお辞儀をし、食料に手を付けた。


食料に手を付けたユリアナは、自然と涙が流れ落ち黙々と食べていた。

其れを見た、女性は少し笑みを浮かびユリアナの方へ近づき、人差し指を振り地面から木の枝が椅子に変換した。


そして、女性は、椅子に座り肘を置き手の甲に顎を乗せ、ユリアナの口の周りについた食べかすをぺろりと舐め取り「ゆっくり食べろ」優しい表情でユリアナを見つめた。

すると、ユリアナは顔を真っ赤にして、目の前の食料を急いで食べた。



ユリアナは食料を全部食べ終えると、ふぅーと満足な顔を出し、横になった。其れを見た女性は咄嗟に笑い出した。

ユリアナは、笑い出したことに気が付いて急いで、起き上がり、姿勢を正した。


女性が笑い出した後、「いや、失礼少々取り乱したな。こんなにガツガツ食べる人は久しぶり見たからちょっと面白くて」とゆっくりと深呼吸をし、ユリアナに視線を向けた。


「それで、貴方名前は」と最初に出会ったとは違い今度は優しい声で微笑んだ。

ユリアナは、寂しい表情で「ユリアナ」と怯えた声で下に俯いた。

そして、女性は目を丸くした。その後、目を細め「そう・・・」と何故か寂しい表情をし、目を逸らした。


ユリアナは、チラッと女性の方へ向き、怯えた声で「えっと・・・貴方の名前は」と言った。

女性は、足を組み肘を置き手を顎の上に乗せ「私の名はフルミエル」と真剣な表情でユリアナを見つめた。


ユリアナは、「フルミエルさんって言うんですね。素敵な名前です」と優しい口調で微笑んだ。フルミエルは一瞬目を見開き驚いた表情を出しその後に目を細めた。

そして、ユリアナは「あの・・・」と心配な表情で様子を伺った。すると、フルミエルは急に立ち上がり後ろを向いて「もう、いいだろ。向こうへ行け」と言い、その場を後にした。


ユリアナは、慌てて立ち上がり「あの!」と呼び止め、「また、来てもいいですか」と大きな声で言い、フルミエルは、後ろを向いたまま「好きにしろ」

ユリアナは、喜んで「ありがとう」と和顔愛語で言い、来た道へ戻った。フルミエルはチラッとユリアナの走っていく姿を見て「変な奴」と言い、その場を後にした。


ユリアナは、森へ出て、村へ戻る途中(初めて、お父さんとお母さん以外で話せた)と喜色満面な笑顔で帰った。


そして、村の近くに戻り、家に帰った途端目の前に父が仁王立ちで、ユリアナを平手打ちをした。父は怒鳴り声で「お前、こんな時間で何してんだ!」と足で蹴ったり、拳をユリアナの腹で殴り何度も繰り返した。

ユリアナは、横で頭を抱え「ごめんなさいお父さん、ごめんなさいお父さん」と何度も謝り、父は気が済むまでユリアナに殴り続けた。


そして、父は殴り終わると「もう、二度とこんな事するなよ!」と罵倒し、その場を後にした。ユリアナは、泣きながら、「何で・・・何で・・・こうなるの・・・どうして私がこんなに痛い思いをしなきゃいけないの・・・」鼻を啜りながら泣き続けた。


次の日に、ユリアナはもうその場で俯き意気消沈で「もう・・・死にたいな・・・」と呟いた。


そして1ヶ月が過ぎ、殴りや蹴りを続き、ユリアナはあの時のことを思い出していた。『好きにしろ』と後ろ向きで言った女性の言葉が忘れられなかった。すると、ユリアナは、父の体を突き飛ばし走り出した。父は、「おい、待て!」と怒鳴ったが、ユリアナは全力疾走で走り出したが、走り出す途中地面の小石に躓き、父は「やっと、追いついたぜ」と怒り狂った顔で、ユリアナの強く首を絞め「お前が、あの時魔法を使えっていたらこんな事にはならなかった」


ユリアナは、息が詰まり、視界が揺れても思わず相手の腕にしがみつき、(やっぱり・・・お父さん・・・あの時・・・根に・・・持って・・・いたんだ・・・)とあの時の事を思い出し、(もう・・・ダメ・・・)と気を失いそうになったその時、目の前に雷が落ちてきて、父に直撃をした。

ユリアナは、その場で倒れ、意識が朦朧とした時誰かがこっちに近づきた。近づいてきたのは、なんとフルミエルだったのだ。


フルミエルは心配な表情で何度も呼び続けたが、ユリアナはかすむ視界の先に、亡くなった母の姿でなって力尽きた声で「お母さん・・・」と呟き、気を失った。

そして、ユリアナが気を失った後、後ろから笑い声がした。


フルミエルは、後ろを見て、男を睨みつけた。「お前、一体何者だ!」と怒号を浴びせた 。男の両腕には黒い炎でなってゆき、男は素早くフルミエルの方へ襲いかかった。

フルミエルは、咄嗟にユリアナを横抱きにしてバックステップで相手の攻撃を避けた。

すると、男は笑い声で「フハハハ!やはり人間の体はとてもいいなぁ」と見上げて哄笑を上げた。フルミエルは悔しい表情で、「やはり、お前は魔族の者か」目を細め相手を睨んだ。(でも何故だ?何故魔族がここにいる?)と疑問に思いつつ、男はどんどん黒い闇に囚われてしまった。(今は考えている暇はない一刻も早く対処しなければ)と攻撃体制に入った。


すると、男は腕を下へと振り抜いた刹那、地面から黒い爪が突き上げた。フルミエルはユリアナを横抱きで空へ回避したが、黒い爪がフルミエル達を一直線で追いかけ、其れを横に避けようとしたその時、男は腕を薙ぐように振り、黒い爪は軌道変えた。そして、フルミエルは攻撃に当たり地面に一直線に落ちていった。


そして、男はゆっくりとフルミエル達に近づき、腕を大きく振り下ろし、フルミエルはもう終わりだと思い、目を瞑った。

―ぐさり

何かが胸を突き刺す音がした。フルミエルはゆっくりと目を開き信じられない光景を見に入った。

男は腕を自ら突き刺していたのだ。フルミエルは何が起きたのか理解出来なかった。(何故?こいつ、自らの命を・・・)困惑した状態で男を見た。

すると、男は「頼む・・・娘を・・・ユリアナを・・・」と力尽きた声で、その場で倒れた。

フルミエルは真剣な表情で倒れている男に立ち見下ろした。(まさか、自ら命を経ってまでこいつを救うなんて・・・何故、人間は人々の為に自ら命を経とうとするのか・・・やはり・・・私には分からない・・・人間の行動は本当によく分からないな)


フルミエルは後ろを向き倒れているユリアナを見つめた。そして、目を細めあの時のことを思い出していた。『フルミエルさんって言うのね素敵な名前ですね』『また、来てもいいですか!』あの言葉を聞くと何故か心が温かいフルミエルは目を閉じ昔のことを思い出した。『ねぇ、フルミエル貴方は人間の事を大切にしたいと思うかしら?』『私はこれから先、ずっと自分の自由を手に入れたい』『だから、フルミエルこれからもずっとずっと傍にいて』懐かしそうな表情で目を開きそして、フルミエルはユリアナに近づき横抱きをし、この村を後にした。






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