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第74話

新学期、エミリア達も2年生に。

 4月初頭、アルテミシア学園も新学期を迎える事となった。

 そして聖堂にて、2年生と3年生も学園長より挨拶が行われる事となった。


「皆さん、この春より新学期を迎えられる事となった事、私も嬉しく思います。2年生の皆さんは、これから進路に関する相談の場が設けられ、3年生の皆さんは、これから進路に向け勉強の取り組みが行われる事となります。皆さんもこれからの将来の為に、勉強を頑張っていきましょう」


 そして挨拶が終わり、皆も新しい教室に集まる事となった。

 エミリア達は、2年1組に割り当てられる事となった。


「また皆同じクラスになったね」


「やっぱり知ってる顔がいると安心するね」


「はい!今回から私も同じクラスです!」


「アリアもこっちに移れる様になったか」


「流石にソーマ達は2組に移っちゃったみたいだけど」


「お前ら、席に着け!」


 と、マシューが入って来た為、全員着席する。


「今日からお前達も晴れて2年生となった訳だ!これから勉強も上の段へ上がる事になる!それと同時に、今後は卒業後の進路に関する相談も行われる事となる!お前達の将来にも関わる事だから、しっかりと考えていく様に!では今日は、各々所属している委員会や研究会等への挨拶も含まれている為、本日の日程はここまで!では解散!」


 こうして、HRを終えた一同は、それぞれの所属する会の会合へと向かう事となった。




 生徒会室

 こちらでも早速、現生徒会メンバーでの新学期の挨拶が行われる事となった。


「ではこれより、今学期初の生徒会会議を始めます。本日より、在校生達は新学期を迎える事となりました。それにより、進路相談も開催される事となり、彼らが自分達の納得のいく道に進められる様、我々も気を配らねばなりません。そして明日より、今学期の新入生もまた迎え入れられる事となります。1年生達が健やかに学業に勤しみ、交遊を深め、将来を見据えながら過ごせる様、我々も務めを果たさなくてはなりません。ではこれより、今後の行事の確認と、生徒会の方針の決定と、教員との今後の取り組みを行いましょう」


 こうして、生徒会の方でも、今後の活動の議論をしていくのだった。




 夕方、女子寮エミリアの部屋

 今日の日程を終えたエミリアは、フィーナと共に一息着いていた。


「ふぅ、やっと明日の準備が終わった」


「お疲れ~」


「さて、今週はもうこれと言った予定は無いし、週末の予定は何とかなりそうね」


「あぁ、そう言えばアラタは4月の早生まれって言ってたし、誕生日会をやっておくって話だっけ」


「えぇ、そうよ。私の方でも色々準備しておかなくちゃ」


「彼氏の誕生日だもんね~」


「もう、フィーナったら、茶化さないの!」


 こうして、2人は部屋でゆっくり休んでおく事となった。




 翌朝、学園聖堂

 本日は新入生の入学式がある為、生徒会メンバーも壇上に上がっていた。

 そして学園長の挨拶が終わり、これから新入生代表の挨拶が行われる事となった。


「改めまして、新入生代表、フェリシア・ヴァンデグドです。私もこの春より、この学園に入学する事となりました。私もこの国の代表貴族の1人として、あらゆる成果を残す所存です。皆様も、どうかよろしくお願いします」


 挨拶を終えたフェリシアが下がり、次はアイラの挨拶が始まる。


「新入生の皆さん、改めまして、アイラ・ヴェリトです。私も、これまでに受け継がれた生徒達の歴史を次へ繋げる為、そして新入生の皆さんにも学園生活を謳歌して貰える様、尽力する所存です。どうか皆さん、よろしくお願いします」


 こうして、新入生達の拍手の下、アイラの挨拶は終わり、入学式も終了を迎えた。




 それから時は流れ、今日の授業が終わり、生徒会を終えたエミリアは、1人廊下を歩いていた。

 そしてしばらく歩くと、彼女の目の前にフェリシアが現れた。


「エミリア様、久しぶりに2人でお茶でも飲みませんか?」


 エミリアはフェリシアを寮の自室に招き、紅茶を出す事にした。


「…フフフ、本当にエミリア様の淹れる紅茶はおいしゅうございます」


「それはどうも。…で、本当にお茶したかっただけなの?」


「そんなに疑わないで下さいまし。私達の仲ではございませんか。ねぇ、スレイ様?」


「…誰も聞き耳を立ててないからいいものの、あんまりその名前、口にしないでくれる?」


 と、エミリアも仮面を外して素顔に戻る。


「あら、そのお顔、9割エミリア様のものになってるではございませんか?やはり星空の勇者(ナイト・ブレイブ)と恋仲になった事とご関係が?」


「今の私の人生を与えた魔女の話だと、女としての幸せを完璧に手に入れた時、私は完全なエミリアになるって話よ」


「そうですか。そしてその言葉遣い、先ずは内面から変化した様ですね。ちなみに、あれからスレイ様の事を知ってる人間は増えましたか?」


「えぇ。私の実家と王族の両方の家族と、例の魔女の弟子と契約者と知り合いの魔族、パーティーメンバーのシスターと私の筆頭暗部とガルウェナーのご息女、後、返って来た幼馴染の女性と少女、今貴方が言ってた星空の勇者(ナイト・ブレイブ)のアラタよ」


「左様ですか」


「私も最初、貴方にバレた時の事は本当に驚いたわよ。10歳の頃、王宮でパーティーが開かれた時、パーティー会場から席を外して休んでいた時に、いきなり貴方が部屋に入って来たんだから」


「その時はまだ貴方も王女の生活に慣れてない状態でしたからね。気を張り詰め過ぎた後での一息でしたから、仕方なかったかと」


「あの時は私の事情を察して黙ってくれる事を約束してくれて本当に助かったわ」


「私だって、国の情勢や信用等の可能性を見据えない程、馬鹿じゃありませんよ。今後の混乱や騒動を避ける為の必要な措置くらいは取ります。…それにしても、私が見てない所でも、貴方は立派な王女として成長していってるのですね」


「それはそうよ。私だって国政を担う者として、日々精進しているんだから」


「えぇ、だからこそ、私も貴方を尊敬しているんです。筋力が無くなった女の身体となっても剣を諦めず、魔導書に触れてなかった身で、魔法を勉強して扱える様になり、厳しいレッスンに耐えながらも、王女として相応しい礼儀作法や立ち振る舞いを身に着け、一般的な教養しか受けてなかったながらも、必死に座学を学んで、学年主席にまで上り詰めた。そんな貴方の血の滲む様な努力の数々と、今の人生を受け入れて歩む事を決めた覚悟を知ってるからこそ、私もその努力と覚悟に敬意と誠意を持って、貴方を王女として認めているのです」


「あら、嬉しい事言ってくれるじゃない」


「それはそうと、"天の笛"の件も任せて下さい。私がボコボコにして差し上げますので」


「それはいいけど、そっちもあんまり問題起こさない様にね。後始末も手間がかかるんだから」


「善処致します」


 こうして、2人のお茶会の時間は過ぎていくのだった。




 そうしてやって来た週末、冒険者ギルドの一室を借りて、アラタの誕生日会を開催していた。

 そこには、エミリアのパーティーとアラタだけでなく、レオニーとアリアとシャーリーとネムとフェリシアもいた。


「アラタ、ちょっと時期がズレたけど、お誕生日おめでとう!」


「あぁ、こんなに大勢で祝ってくれて、俺も嬉しく思ってるよ」


「私達もご一緒してよろしかったのでしょうか?」


「別にいいでしょう?今後とも長い付き合いになるんだし」


「まさかこの暴力令嬢がエミリアの秘密を知っていたなんて」


「えぇ、私もしばらく会わない内にこんなに大所帯になるだなんて思ってませんでした。それにしても、妖精だなんて私も初めて見ました」


「ふっふーん!何なら、私を崇めちゃってもいいのよ~!」


「フィーナも調子に乗らない。…はい、アラタ、私からの誕生日プレゼント」


 と、アラタがエミリアから受け取った箱を開けると、中に入っていたのは、男性向けのハンカチだった。


「色々考えたんだけど、それならかさばらないかなって思って」


「ありがとう。大事に使わせて貰うよ」


「それじゃあ、今からパーティーを始めましょう!」


 アリアの号令と共に、誕生日パーティーが始まる事となった。

 こうして、4月頭の静かで幸せな一時は過ぎていくのだった。

こうして、静かな一時を迎える。

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