表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/5

第一章 琥珀姫と魔法使い:プロローグ

 太陽は地平線の向こうに落ち、明るかった世界は暗い闇に覆われていく。昼間の喧騒も暗がりの中では息を潜め静寂の波が家々に波紋のように広がっていく。レンガ積みの家の窓からはやわらかい光が漏れその一つ一つが命のように輝き街を彩る。

 

 街から少し離れた所にひと際大きな屋敷が建っている。きちんと並ぶたくさんの窓からゆったりと歩く一人の女性を映し出す。流れる金色の髪に緑の瞳が映える面立ちは母の優しさを湛えている。

ある部屋のドアの前で足を止めノックをした。


「入りますよ。」


 ドアを開き天蓋の付いたベッドの上で本を抱えている小さな男の子がいた。


「お母様!」


 男の子は母の顔を見るなり本を投げ出しベッドに歩み寄る母に飛びつき嬉しそうにじゃれ付いた。そんな子供の仕草を慈しみながらじゃれ付く我が子を抱えるとベッドの上にそっと降ろしてベッドの羽毛をかけてやる。


「お母様、僕まだ眠くないよ。」


「だあめ。子供はもう寝なさい。」


「うー、もっとお話したいよ。」


 そんな拗ねる姿にほだされてしまったのか、女性は脇に置かれた本に手を伸ばし椅子に腰掛けると本を開いた。その母の動作に男の子は目を輝かせて見つめる様がとても愛らしい。


「今夜は特別ですよ。」


「やったー。それって『琥珀姫』だよね、僕大好き。早く読んでお母様。」


「はいはい。それじゃあ第一話からね。『琥珀姫と魔法使い』」


 薄暗くなった部屋で女性は歌うように物語りを紡ぎだした。


 初めて投稿します。まだ最初ですが楽しんで読んでいただけたら幸いです。また、「あれ、おかしくね?」とか「こんな感じがいい」などのご指摘があれば今後の参考にしたいと思いますので宜しくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ