表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/7

第6話 雨降って地固まる、ってやつ?

「私はルーン大好きですからね!」

「俺もだ!!」

「私も」

「あ、ありがと…う?」


追放反対してくれて嬉しいけど、急に大好きと言われ戸惑う。


「俺もだよっ!!」


何事もなかったかのように輪に入ってくる事の発端バルト。


「てめーは許さん」

「お詫びにこのしょんぼりルーンの映像石、みんなの分も焼き増すから」

「仕方ない、許そう」


こそこそとルーンの見えないところで取り引きが行われる。


「ねぇ?みんなは…その…僕が邪魔じゃない?」


確認しないと不安が拭えないルーンは耳を垂らしながらおどおどと皆を見上げ問いかける。


きゅーーーーん


ルーンの表情に4人は胸を鷲掴まれ悶え出す。


「ちょ!?みんな大丈夫??」


4人の悶える姿に慌てて声をかける。


「「「「邪魔なもんか!!」」」」


4人の言葉に嬉しくて涙が出てきた。

決してハモった大きな声に耳がキーンとした訳ではない。






ーーーーーーー



「ごめんな、ルーン。

その、さ。俺達はルーンにとってちゃんと仲間って思ってもらえてるのか、確かめたかったんだ」


「え!?」


意外な言葉に驚いてルーンは目を丸くした。


「そんな!僕の方こそ皆の役にたってないし、仲間と認めてもらえ…」

「「「「仲間だよ!!」」」」


4人に言葉を遮られる。


「ルーンのお陰で(悲しませないために)怪我も最小限で済んでるんだぜ」

「(ふわもふのお陰で)モチベ上がってますし!」

「(守りたいから)力も漲る、盾職冥利につきる」

「アニマルセラピー」


なんか言葉が隠れているような気がする。

最後のメルダの言葉はよく言われた冗談かな?と思う事にした。


「ありがとう!僕もみんな大好きだし大切な仲間だよ!!」


満面の笑顔でそう答えると、みんながまた抱きついてきた。


(僕は幸せものだなぁ)

((((もふもふっもふもふっ))))



その晩、宿屋の1部屋から「もふ」という言葉が時折聞こえてきたとか。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ