2/19
記憶
ゴールデンウイークも明けて学校にも慣れてきたとある日の朝、机の中に手紙があった。
怪訝に思った俺はそれを手に取った。
(ラブレターだ)
そう確信すると忌々しい封印していた記憶がよみがえってきた。
「…ちゃん」「好きです。付き……」「………もういいよ」「じゃあね………」
視界がゆがむ。なにも考えられない。
「優生!」
ゆがんでいた視界が徐々に戻る。
「どうしたの?立ち尽くして」
答えに困っていると侑芽は俺の持っていたラブレターに目をやる。
「もしかしてラブレター?」
俺は黙ってうなずく。
「とりあえず読みなよ」
開けるのをためらっていると、
「……また逃げるの?」
凛とした声で言われ、俺は覚悟を決めた。
いざ読んでみるとテンプレのようなラブレターだった。
ラブレターの最後にはこう書かれていた。
「放課後裏門に来てください」
一瞬脳がフリーズする。
「どうするの?」
「行かなきゃだけど、…」
そう煮え切らない答えを返し、会話は終わった。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
感想や改善点を書いてくれると嬉しいです




