妹ってかわいくね?
いつもとは違う帰り道での出来事はあまりにも印象が強く、休日にまで響いた。
「十二時かぁ……」
俺は珍しく土曜日の午前中は寝過ごしてしまった。まだ眠い体を起こすため水を飲み、上半身を起こす。今日は何も予定がないため、アニメなど見てだらだら過ごそうかと考えてると昨日のことを思い出す。
(キs…冷蔵庫に何もないんだった)
俺は支度をして家を出る。初夏の外は暖かくのどかな雰囲気が広がっていた。いつもは自転車で行くが、天気もいいので歩くことにした。
桜の花はすべて散り、明るい緑の葉が生い茂っている。
俺はスーパーに向かう途中で女性とぶつかった。
「……っと、すいません」
「いえ、こちらこそ」
スーツを着て大人らしい雰囲気をまとっている。あまりに綺麗で目が離せなかった。
「ん?どうかした?」
「いえ!なんでもないです」
俺は恥ずかしくなり、足早にその場を去る。
スーパーで買い物を終えて、家に着くと小柄な女性が立っていた。
「お兄ちゃん!」
「おぉ、空」
「早く開けて」
「はいはい」
空は鍵を開けた瞬間、俺のベットに飛び込む。
「お兄ちゃんの匂いだ……」
俺は意に介さず、買ったものを冷蔵庫に入れる。
「なんで今日来たん?」
「お兄ちゃんに会いたかったから!」
天使のような一片の曇りのない、純粋な笑顔で言う。俺の妹の平空は中学一年生で、俺が妹を大好きなのを無しにしても華奢でかわいい。そのため変な虫がつかないか、兄は心配だ。
「なんか食べる?」
「お兄ちゃんの手料理食べたい!」
妹も俺のことが好きで、よく話したり、一緒に出掛けたりする。
可愛い。
俺は妹にご飯を作り、隣に座る。
「お兄ちゃんの料理おいしい!ありがと!」
尊い。普段の生活ですり減った心が治っていく。ただでさえ最近はいろいろあったからな……。
「今日は泊ってくね」
「いいけど寝る場所なくね」
「一緒にベットで寝ればいいじゃん」
「狭くね?」
「大丈夫でしょ」
洗い物をした後は、一緒にゲームしたりして過ごした。
「空、そろそろ寝るぞ」
「わかったー」
いつもより狭く、温かいベットで寝る。
「おやすみ」
「おやすみ。お兄ちゃん」
私は丑三つ時にベットから落ちそうになって目が覚めた。元の位置に戻ろうとすると、お兄ちゃんの顔が月明かりに照らされて目に入った。私はささやくように言う。
「元気そうでよかった。前のお兄ちゃんなんて目も当てられなかったのに。料理おいしかったよ、ありがと。おやすみ、お兄ちゃん」
寝ているお兄ちゃんの顔は、優しく心地よさそうだった。
こんな駄文を最後まで読んでいただきありがとうございます。
感想や改善点など些細なことでも書いてくれると嬉しいです。




