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本屋の娘と本の虫  作者: 秋空
6/6

第6話 六日目

小説というよりは音声作品の台本をイメージして書きました。

小説だと思って読むと文がぐちゃぐちゃなので台本だと思って読んでください。

気分が乗ったら続きを書きます。

……あっ、いらっしゃい。


そっか、今日は君が来るって言ってた日だったね。


えっ?ううん、忘れてなんかいないよ。その証拠にほら、ちゃんと店番してたでしょ。


私が言い出したことなんだから、忘れるなんて君に失礼なこと、するわけないよ。


……それよりその、今日はこの前一緒に買った本の感想を言い合う、って話だったと思うんだけど……実はまだ最後まで読めてなくて。


せっかく来てくれたのに、ごめんね。一応、もうちょっとで読み終わるってところまでは読み進めたんだけど……ほら、さっきまでお客さんがいなかったから、ここで読んでたの。


ついさっき君に失礼なことはしないって言ったばかりなのに、これだって充分失礼だよね。


ありがとう、本当にごめんね。


じゃ、じゃあ今日はどうしようか。君はもうあの本を読み終わってるんだし、新しい本でも探していく?


え?私の様子が……変?いつもと違う?


……


気のせい……じゃないかな。別に私はいつも通りだよ。


あっ、もしかしていつもならすぐ読み終わるのに、今回は読み終えてすらないから?


それはちょっと家のお手伝いとかが忙しかっただけで、別に君が心配するようなことじゃないから。大丈夫。


心配してくれてありがとう。次会う時までにはちゃんと読んでおくから。


……えっと、新しい本を探すんだったよね。


今はお客さんが君しかいないから、私もそっちに行って探そうかな。すぐ行くからちょっと待ってて。


〜〜〜


いい本があってよかったね。


じゃあ私もこの本、読んでおくから。もちろん、前に買った本も。


うん、わかった。大丈夫、本を読むのに無理なんかしないから。これはちょっと忙しかっただけだって言ったでしょ。


うん、じゃあね、ばいばい。


……


……


……はぁ……


嘘、ついちゃった。


別に、家の手伝いが忙しくて読めなかったわけじゃないのに。


でも……本当のことなんて言えるわけない。


君と、あの一緒にいた女の子のことが頭から離れなくて、集中して本が読めませんでした、なんて。


本当は今日あの子が誰だったか聞くつもりだったのに、聞けなかった。


聞こう聞こうとは思ってたけど、よく考えたらどうやって聞けばよかったんだろう。そもそも普通は聞かない……よね、多分。


……はぁ……様子がおかしいって言われちゃったし、そんなにおかしかったかな。自分ではわからないけど。


このままじゃ、今日選んだ本にも集中できない。でもこれ以上、あの人に心配はかけたくないし……


どうしてこんなに気になるんだろう。女の子の友達の1人や2人、いてもおかしくないのに。


……もしかして私、嫌がってる?あの人と他の女の子が一緒にいるのを?


でも、でも。


そうだとしたら、もし本当にそうだとしたら。


私、あの人のことが……好き、なのかな……

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