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夕食
「だって・・・」
項垂れて哀しそうにしているお母さんを見ていると、なんか可哀想になって来た。ケーキだって私のため(?)に買って来てくれたわけだし、多分。
「もういいよ。今度からは無駄遣いしないでね?もう千円しかないんだから。あ、給料日はいつ?」
「明後日・・・」
うぅ・・・、明後日か・・・ちょっとキツいかも。
「とりあえず!夕食はケーキね?」
「やったぁ」
「と、納豆」
私が冷蔵庫に入っていた納豆をお母さんに見せる。
「え〜〜」
顔をしかめるお母さん。
「好き嫌いしないの!」
なんかまるで、私がお母さんでお母さんが子どもみたい。