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プロローグ
幻想的なファンタジー小説を書きたかったので書いてみました。
太古より命は、水を糧とし、水を求め、水と共に生きた。
ひび割れ乾いた大地に 赤い砂礫が舞う。
大地に不似合いな青い空。
水の巫女は、雲ひとつなき空を眺めては雨を乞う。
巫女は高らかに歌う。
その身をもってして雨を乞う。
井戸はカラカラ、出てくるのは小石のみ。
巫女の誕生とともに植えた花はとうに枯れ、天窓の花はいまにも萎れそう。
巫女の涙、人々の涙集めども渇きは癒えず、積み重なるは人の想いと砂の粒。
残酷なる太陽の神々の祝福などいらない。
風よ遠くまだ見ぬ海よ、我らに水の祝福を与えたもう。
人に大地に我が掌に雨粒よ降り注げ。
巫女の願い届かず、唇をかみしめても砂の味。
焼けつく咽の痛みにはもう慣れたと水の巫女は笑う。
泉は枯れた、酒ならあるぞと男は笑い、女な嘆けどもその涙では足りない
いかづちよ、月よ、数多の星々よ、我らに雨粒として降り注ぎたもれ。
巫女の願いは今も届かず、巫女は踊り祈り雨を乞う。
読んでくださりありがとうございました。




