表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

山から眺める夜景

作者: 藤野

 ハッとするように煌びやかなネオン。昼は気持ち悪いくらいにグレーだったはずなのに、今は暗闇に煌々と光だけを灯している。

 山から眺める夜景は綺麗だ。

 今夜、この山には俺ともう一人しかいない。都会はコンクリートでグレーな上に、人の善悪にもグレーなのだ。

 俺は目的地に着いたので、車を止めた。

 雰囲気作りに小さく流していたジャズも止める。

 俺はトランクからスコップと、透き通るように白い肌をしたもう一人を取り出した。


 お前のことは少しも愛していなかった。でも今は、その首に輪のようについた痣だけは愛おしく思える。

 さっき聴いていたジャズの続きを鼻歌で口ずさみながら、俺はスコップを土に突き刺した。

 安眠なんてするなよ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ