この世界の魔法
そう、この世界。
まあうっすら理解しつつも目を背けていたわけだけど、やっぱりここは『異世界』ってやつらしい。
『記憶』を見る限りでは、文明レベルは中世ヨーロッパくらい、ただし『魔法』でそこそこの便利さは確保しているっぽい。
例えば、井戸だったらポンプの代わりに魔力で水を引き上げる魔法陣が仕込んであるし、火起こし用の火種なんかは割と多くの人が魔法で出せる。出せない人用にもちゃんとライターみたいな魔法具もある。
街灯なんかも魔法陣に魔力を流せばある程度の時間は灯るらしい。
自在に使いこなせる人は少ないみたいだけど、『生活魔法』としては結構根付いてるみたいだ。
魔力は誰でも持っているそうだけど、魔法を使うには魔法適正が無いといけない。その上で得意な属性の魔法を練習して覚えるものだとか。
幸い僕にも魔法適正はあった。が、得意な属性というものは無いみたいで、特化しないと役に立たないんじゃないか、って評価らしいけど。
得意属性が無いのはすごく珍しいって話だった。
魔力量は平均よりはちょっと上らしいけど、飛びぬけてるわけでもないとか。伸びしろは個人差があるとかでわからないそうだ。
で、属性だ。基本は『地』『水』『火』『風』と『光』、あとは使える人が極端に減るけど『体』と『無』、あとは『闇』。雷とか氷は無いのかな?ちょっと今の『記憶』ではわからない。
『体』ってのがちょっとわかりにくいけど、要するに身体強化とか自己治癒力強化…サポート系がまとめられてるイメージ。
『無』は…なんだろう、今の『記憶』だとシールドしか知らないみたい。多分他にもあるだろうし、魔法系の本でも探してみよう。
個人的には魔法が使えるってだけで面白そうだなと思う。
読んでくださりありがとうございます。