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異世界執事(見習い)は忙しい  作者: 十三夜
10歳編 ハルト異世界に立つ
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ここは何処?私は誰?

目が覚めたら知らない天井でした。

…ここ何処だ?

病院の天井はこんなに凝ってないだろうし、そもそもベッドが豪華すぎる。天蓋付きとか海外ホテルのパンフレットでしか見たことないぞ。

頭はまだ痛いけど、軽く部屋を見渡してみて…うん、わかってたけどいい加減病院ってセンは捨てよう。こんなデカくて装飾品の多い病室なぞ日本にあるまい。

仮にあったとしても俺が入れるようなところじゃない。


「いたた……え?」

身体を起こしてみて、無意識に出た声に驚く。今の俺の声?

手を見る。白くて小さい。

布団を除けてみる。どう見ても子供の身体だ。


「これは、どうなって…」

呟きながら改めて部屋を見渡してみると、壁に床まである大きな鏡が掛かっていた。姿見ってやつかな。

「ガラスじゃない…金属を磨いたタイプ?」

ベッドを降りて鏡の前まで行き―――そこには見たことのない子供が映っていた。

赤みがかった銀髪にワインレッドの瞳…ん、左目が右よりちょっと明るい赤か?


「白うさぎかよ…アルビノってやつなのかな?やたら美少年になってるなぁ」

はははー、と自分の姿が見たことのない子供になっている事に軽く現実逃避をしていると、かちゃりという音がして金髪の少女が入ってきた。

俺を見て大きな瞳が零れ落ちるんじゃないかってくらいに見開いている。


あ、気絶する前に見た子だ。んー…中学生くらい?やっぱ見た事ないくらいに可愛い。


「………き、た」

「え?」

大人になったら絶対美人だよなーとか、あの時は泣き顔で今は驚いた顔、やっぱ笑顔見たいなーとかぼんやり考えていたら、少女が飛びついてきたのに反応出来なかった。


「起きたーーー!ハルくんやっと起きてくれたよぉーーー!!」

「ちょ、ま、くるしギブギブ…ごふっ!?」


飛びつかれた勢いのままに抱きすくめられ、そのまま後ろに倒れこんで後頭部を打ち…意識が薄れる中で思った。


―――なんかこの子にドキドキしちゃってるけど、俺ロリコンじゃないからね!?……ないよね!?

読んでくださりありがとうございます。

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