プロローグ
ふと、目を開けるとそこには、見慣れた天井があり、僕はベットに横になっている。起き上がるとそこは確かに僕の部屋だった。ベットと机とタンスぐらいしか置いていないシンプルさから言って間違いないと思うが、そんな事よりもとてつもないほど風が冷たく感じる。もう7月だというのにここまで寒いとは、都会はこんなもんなのだろうか。
枕元の時計を見ると午前3時を指していた。
「明日はさすがに遅刻はできないしそろそろ寝るか」
そして、僕はベットに戻ろうとしたとき、妙な違和感を感じた。ふと壁にかかったカレンダーを見るとめくり忘れていたのかカレンダーは4月を指していた。僕はカレンダーのもとに行き4月から6月までの物をはがしゴミ箱に入れた。僕はそのままベットに倒れこみ明日に備えて眠りにつくことにした。
まぶたを閉じて、ゆっくりと眠りについた。だが、僕はもう一つだけ違和感をこの部屋に感じた。それはカレンダーの日付なんかよりももっと重要なことかもしれない。
薄れゆく意識の中で僕は違和感の正体を知る。
僕の部屋ってこんなにかたずいていただろうか。
そして、眠りに入る直前僕はあることを思いだした。