覚悟を決めた料理長とバイト店長
「真紀ちゃん!」
瑠樹さんがそう叫んで窓ガラスを割る。
そこにはとても生きてる状態じゃない真紀さんと父親らしき人だ。
「店・・・・・・長・・・・・・・・・・」
真紀さんがこっちを見て涙が目に浮かぶ
真紀さんは私達が来ることを知らないけど
来てくれて助けてくれると思ったのだろう
「なんだお前?ガキが来るところじゃねぇ!」
父親がそう言ってから思いっきり蹴ろうとするのを二人はすぐに避けた。
瑠樹さんが腰につけていたスタンガンをかまえる
「待て!そのままやっていいとおもってんのか?」
父親がそう言ってから真紀さんをつかむ
「やろうとした瞬間にこいつを殺すぞ」
「素手で殺そうとか、おじさんばかなの?」
ルイさんが父親とじりじりと差をつけながらそういう
しかし父親はポケットからナイフを取り出す。
「今日殺そうと思って持ってて正解だったぜ!」
・・・・・・とても父親だとは思いたくない。
最低!
「最低と思ってくれてもいいさ。どうでもいいからな!」
そう言ってナイフを刺そうとする
瑠樹さんとルイさんの距離では間に合わない!
しかし
「ようオッサン。久しぶりだな」
父親のナイフを持った手をつかんだのは仁さんだ
けどかなりボロボロだ。なにかあったのだろうか。
「春菊。おまえの姉さんに言っとけ。死ぬかと思ったってな」
へ?姉さん?
「くそ!なんてバカ力だ!動けねぇ!」
父親は右、仁さんは左腕で掴んでるから
そうとう仁さんの握力がすごいということだ
仁さんはさらに力をくわえ
「俺たちの真紀に手を出した。それだけは許せねぇ。そして暴力でしか育てられねぇ親は親と名乗る権利なんてねぇ!」
そう言うと瑠樹さんがすかさず首にスタンガンの電気をねじこんだ。
そして父親と真紀さんは倒れたのだった。




