傷だらけの姫
私達は真紀さんの家につくとすぐに皆は物陰に隠れて様子をみる。
二階建てだ。
一階の窓からなにか声と鈍い音が聞こえる
「どうして俺の言うことを聞かないんだ!」
「痛い!痛いってば父さん!」
「うるさい!お前というやつは!」
そう言うと父らしき男は思いっきりなにかを殴る、
も、もしかして殴られてるのって・・・真紀さん?
父らしき影が真紀さんらしき影を蹴ったり殴ったり髪の毛をつかんだり。
影だけなのに私は口元をおさえた。
隣にいた碧さんが見たくないように目線をそらし、私の背中をさすってくれる。
「女子には刺激が多かったね。ここからは僕とルイだけで突入する。もしものことがあればよろしくたのむよ」
もしもが怖くて聞きたくない。
瑠樹さんとルイさんが目を合わせてうなずくと、
一気に突入したのだった。
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一方
ある家でインターホンがなる
「はい・・・どなたさまですか?」
「はじめまして春菊がお世話になってます長女の美香です。」
「そんなやつがなんのようだ」
「ちょっと来てもらいたいんですけど・・・仁さん」
「俺は行かないぞ。」
「ならば・・・力ずくで引きずるまでですよ」
「・・・やれるもんならやってみろ」




