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守るために

「うそ!?練が!?」

夢姉さんが机にてをついて、言う。

練が死んだ。そう聞いた私達はショックにおちいった。美香姉さんが泣きそうになりながら言う。

「そーなの・・・私のせいで・・・」

理由はなんとなく分かる。美香姉さんは音楽室で鬼を振り切ったけど、別の鬼に逃げた練は、音楽室で休憩しようとしたが、鬼がまだいたのだ。そして、練は・・・

「グルルルル・・・」

そんなこと考えている暇もくれなかった。赤鬼がこちらをみて笑って(?)いる。いきなりのことに私達は少しの間、硬直化していた。そのせいで、棍棒を美香姉さんに振りかぶろうとしているのにも気づかなかった。私が危ない!と叫ぶが、美香姉さんはおびえているのか、動こうとしない。「バカ!!!」

そういって美香姉さんを弾き飛ばしたのは夢姉さんだ、その瞬間、棍棒が降られた。グシャリ、鈍い音をたてて、夢姉さんは倒れる。

『夢さんアウトー』

その機械音で我に返った。

「姉さんたち!とりあえずにげるよ!」

そう言って私達二人の手をひいて、別の出口に出るあかり。しかし

「グルルルル・・・」

青鬼が、こっちをみて、笑って(?)いる

どうしよう挟み撃ちされちゃった!そう思って三人で背中合わせしていると、

「・・・姉さんたちは行って。」

!?なんでよ!あかりも・・・

「あたいが時間かせぐ!大丈夫♪すぐに戻ってくる!」

そう言って消火器をもつ。私と美香姉さんはじりじりと間合いを鬼とつめる。

「今だよ!」

その言葉と同時に私達は走り出す。その瞬間あかりも消火器をぶっかける。

私達がいなくなってから、

「よしっ、鬼さんもういいよ!なぐれ!」

「ぐああああ!!!」

そう言って鬼二匹とも棍棒を振りかぶる。

「ごめんね、伶君、姉さん・・・」

そして、『あかりさんアウトー』

と放送音が、聞こえたのはまもなくのことだった。

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