あかりの隠れた気持ち
湯浅姉妹の話でーす
家に帰ると、早速あかりに伶君のことを、話した。そうすると、
「それ春姉ちゃんには関係ないじゃん!」
そう言って私を部屋から追い出した。
なによー別に会ったぐらいしか言ってないのに・・・
「なに?春姉?あかり姉と喧嘩でもしたの?」練が炭酸のコップを2つもって話してきた。
私と練は、炭酸は飲めないので、夢姉さんと美香姉さんのだろう。
毎度毎度練をつかうのはやめなさいよ・・・
私はおんなじことを話すとアニメでは?の文字が頭に3つでてくるぐらいにキョトンとした。「なんで追い出す必要があるの?」
・・・なんか練が可愛く見えてきた。
私と練はうーんと考えていると、
「はあ~~あんたら、そ~んなことも分からんのかね~」
夢姉さんが完全に呆れた顔で言った。どういうこと?
「そーれーはーこゆこと♪」
夢姉さんは胸のところでハートの形を作った。・・・え?
「「えーーーーーー!?」」
私と練が見事にはもってそう言った。
夢姉さんは耳をおさえる。
「しー!叫んだらばれるでしょーが!」
いや、びっくりして。まじで!?
「それを確認するためにある作戦を考えたんだけど・・・」
そうやって耳打ちされたのは文句なしの作戦だった。
私たちはうなずくといっせいにあかりの部屋へ突撃した。
「え?ペアのデザート屋さんのチケット?」
あかりの声とともに私たち三人はうんうんとうなずく。
「デザートは好きだけど、お姉ちゃん二人でいってきなよ」
「「「その言葉を待っていた!」」」
「え?どうしたの?」
そう言うと、夢姉さんがわざとっぽくかたをすくめて、
「いやー私は社長の靴をなめる試練があるし、春菊はバイトだし、練は、学校だからいけないのよー 」
最初のやつがかなり気になったが、私と練はうんうんとうなずく。あかりはうーんと悩んでいると。
「あかりって、友達とか、いないの?」
後ろから喋ったのは美香姉さんだ、そういえばすっかり忘れていた。あかりは腕組みをしながら。
「うーん・・・いないかな・・・」
伶君は友達ですらないのか・・・
「伶って人は?お友達じゃないの?」
練の悪気のない笑顔で聞く。あかりは一瞬だけ赤くなったかと思えば。
「伶は・・・友達って思ってないよ・・・」
なるほど、自己評価がうすく、ひいてしまうパターンか、私はあかりの両肩をつかむと、
「どうしてそこで諦めるのよ!ほら!このチケットで、確かめにいきなさいよ!」
棒読みかつ、目がキラキラならないように私言うと、あかりは、小さくうなずいたのだった




