初めてのダンジョンです
階段を下りていく。
ウィンドウのマップに書かれている地名が『ゴーレムの試練ダンジョン』となっていた。
明かりは松明が一定間隔で設置されていたので問題ない。
石造りの階段で、長方形に切り出した石をきれいに隙間なく並べて作られている。
試しにハンマーで砕いてみようとしたが、キズ一つできない。
強度的にハンマーの材料になるかと思ったので、引っこ抜こうとしたが動かない。
恐らくシステム的に保護されていて、壊せないし動かせないのだろう。
階段の幅は三人で並んで歩いても、余裕がある位に広めでここでの戦闘も予想されたが、何の変化もない。
階段を下りるのにも飽きてきた所で広間に出た。
広間の奥にレバーと石碑がある。
石碑を読んでみる。
『ここは神が作り出した試練の間。
試練を乗り越えた者には神より力が与えられるだろう。
試練を乗り越えた者にはより困難な試練が与えられるだろう。
弱き者に神は興味がない。
強き者に神は興味がある。
神は期待している。
神の期待に応えてみせよ。』
なんかそれっぽい事が書いてあった。
とりあえずレバーを引いてみる。
ゴゴッといった感じの音が響き側面の壁がズレ、ストーンゴーレムが現れる。
「とりあえず殴ればいいわけか」
ハンマーを取り出し駆ける。
左方向に居たゴーレムの足を狙う。
「セイッ!!」
片足を砕き動きを止め次に向かう。
片側に10体程ずついるので片面ずつ潰していく事にした。
5体目の足を砕いた辺りでゴーレムに囲まれる。
「面倒だな」
「ルージュ!半分面倒見といてくれ」
そう言うと後ろにルージュが現れ、了解とつぶやいてゴーレムを飛び越える。
火を纏った大太刀でゴーレムが真っ二つになっている。
切り口が溶けているように見えるのは、気のせいではないのだろう。
「俺も真面目にやるか…」
二本目のハンマーを取り出す。
半円になっていたゴーレムが近づいてきて円が小さくなる。
左右のゴーレムが同時に殴りかかってくる。
体を回転させ遠心力で胴体をブッ叩く。
胴体の半分を砕かれバランスを崩し倒れるのを無視し次に行く、正面に居たゴーレムの頭を右ハンマーの尖った部分で殴り、引っ掛け反転し後方に回り左のハンマーで殴り転ばせ頭を潰す。
あと二体
右手のハンマーを右側にいるゴーレムに投げつける。
尖った部分がきれいに刺さり勢いでゴーレムが倒れる、倒れた頭を両手持ちにした左手のハンマーで砕く
ラスト一体
ハンマーを引き抜き最後の一体をにらむ。
「お前にはこれだ!」
バリスタもとい巨大弓をクイックチェンジで出しぶっ放す。
2m台のゴーレムが後方にぶっ倒れる。
ハンマーを投げた時以上に'吹っ飛ぶ'
どうやら一発でHPを削り切ったようで消滅する。
ルージュがどうなったかと思い見やると、ちょうど最後の一体の頭を切り飛ばした所のようだ
声をかける前に足を砕かれ這っているゴーレムの頭を潰して回る。
「お疲れさま、ルージュ。武器はどう?」
最後の一体の頭を砕き聞く。
「すごいよマスター! 自分で出した火の剣よりも切れ味が良いし、火の威力も上がるんだもん!!」
どうやら大満足のようだ。
「マスターなんか、あそこに宝箱があるよ」
そう言われ見ると確かに宝箱がある。
近づき開けてみる。
ごまだれ~
そんな音が聞こえた気がしたが気のせいだろう。
宝箱の中には籠手が入っていた。
種別は防具のようだ。
剛力の籠手☆4 Str+15 Vit+35
Strも上がる防具らしい
防具は面倒で上半身に鎖帷子を装備しただけで、他の初期装備すらつけていない。
ただのブーツに上下布の服、そんな感じだ。
折角なので装備しておく事にした。
ニート
Lv18
所持金42,000,997G
ステータス 振り分けPt:40
HP100/100
MP100/100
Str:75(+15)(右手+50)(左手+45)
Vit:10 (+60)
Int:10
Min:10
Agi:10(+5)
Dex:90
武器:ウォーハンマー:黒色☆5 Str+50
ウォーハンマー:黒狼☆5 Str+45 Age+5
防具:鎖帷子 Vit+25
剛力の籠手 Str+15 Vit+35
スキル 残りSp:14
≪弓術lv4≫ ≪槌術lv41≫ ≪鍛冶lv52≫ ≪調薬≫ ≪木工≫ ≪採掘lv59≫
≪Dex上昇(小)lv30≫ ≪Str上昇(小)lv36≫ ≪視力上昇lv3≫
≪付与術lv29≫ ≪集中lv37≫ ≪隠密lv29≫ ≪気配察知lv32≫ ≪精霊術(火)lv4≫
≪火耐性lv37≫ ≪熱耐性lv37≫ ≪自動拾得≫ ≪自動装填≫ ≪クイックチェンジ≫
契約
精霊:ルージュ(下級火精霊)
武器:烈火☆5 Str+55 Int+25 火属性+5
㏋100/100
MP500/500
称号
億万長者 猪スレイヤー 採掘王 鉱山喰い




