メイン武器作りましょ
アルファスの町に戻ってきて鍛冶を始める。
まぁ始めると言ってもルージュが炉に火入れをし、それに鉱石をセットするだけなんだけどね。
炉の温度が上がり暑くなりさらに温度が上がる。
熱いと感じる程になってきたがスキルのレベリングの為に耐える。
ウィンドウを開きログ等を確認すると称号が増えていた。
≪採掘王≫と≪鉱山喰い≫の二つだ。
ログを遡ると≪採掘職人≫等もあったが上位互換の採掘王に統合されたらしい。
≪採掘王≫…採掘時、ドロップ品のレア確率が上がる。採掘の業の効果が増大される。
≪鉱山喰い≫…一つの鉱山を喰らい尽くした者に与えられる称号。鉱山地帯でStrが絶大Up。
なんだこれ……
「鉱山喰いとかボスモンスターが持ってそうな称号じゃねぇーか!」
とりあえず非表示設定にしておく。
「はぁとりあえず武器作ろう」
そう思い鍛冶を始める。
まずは自分用のハンマーだ。
ネクサスでの鍛冶には3つ方法がある。
・鍛冶のlvによりデフォルト一覧が増えそれを選び規定回数インゴットなどを叩く
・武器の形をイメージし一定以上インゴット等を叩く
・完全にリアルと同じ工程で作る
この3つだ。
1つ目は叩く角度や強さにより出来が変わり。
2つ目は更に細かいところまでのイメージも大切である。
3つ目はもはや趣味である。MMOの生産とは思えないほどの自由さがある。
オリジナル武器を作るなら2つ目が適している。
3つ目は実際の鍛冶師も現実との微妙な差が出て、満足がいくものが造れなかったらしい
なので俺が鍛冶をする時は2つ目だ。
今のステータスでは行動阻害が出る程の重さで造っていく。
十数本作り握りやすさや、重心などを確かめ気に入った数本をアイテムボックスへ入れる。
残ったものは販売予定と書かれたハウス倉庫に突っ込んでおく。
体が温まってきた所で刀造りだ。
ハウスの設備で上手くいくと出来る鋼を使い丁寧に造っていく。
一打一打に魂を乗せる様に
集中し鋼を打つ音だけが聞こえる
炉の中の鋼と自分だけしか無いような感覚
鋼の不純物を打ち出し清める様に打っていく
どれほど経っただろうか何百何千と振った槌は耐久値が0に成りかけているほどだった。
出来上がった刀は全長130cmほどの大太刀で刀身は100cm位だろうか。
波紋の様な美しさはないが、その輝きは目を奪うには十分なものだった。
大太刀:烈火☆5 Str+55 Int+25 火属性+5
ウィンドウを開くとそう記されている。
出来のいい武器には銘が付く。
過去最高傑作だ。
ウォーハンマー:黒色☆5 Str+50
ウォーハンマー:黒狼☆5 Str+45 Age+5
この二本が複数作った内の傑作だ。
その二本を軽く超えている。
恐らく現在作成された物の中でも最上位に位置するだろう。
StrにInt、さらに属性付だ。
オークションに出したら所持金の全てを出す奴が溢れ返すだろう。
だがもうこの太刀をどうするかは決めた。
「ルージュ出ておいで」
そう言うとそわそわしたルージュが現れる
「ルージュ約束の武器だ。今まで打った中で最高の出来の物だ。受け取ってくれるね?」
「本当にいいの?オークションに出したら、それだけで暮らせて行けそうな物なのに」
「属性も火でIntも上がるこれこそ、ルージュに一番合う武器だと思うんだ」
「そ、そこまで言うのなら貰ってあげるわ」
ニマニマが収まらない顔でそう告げられる。
「ルージュ!」
「は、はい!」
「その太刀を使って俺を助けてくれるか?」
「当り前よ! マスターを守れないなんて情けない事言わないわ。どんな奴でもかかってきなさい!」
胸を張って宣言する。
「これからも頼むぞ」
「任せなさい!」
そう言って笑うルージュの頭を撫でた
ニート
Lv15
所持金42,000,997G
ステータス 振り分けPt:25
HP100/100
MP100/100
Str:75(+30)
Vit:10
Int:10
Min:10
Agi:10
Dex:90
武器:ウォーハンマー|(黒金) Str+30
スキル 残りSp:11
≪弓術lv3≫ ≪槌術lv39≫ ≪鍛冶lv49≫ ≪調薬≫ ≪木工≫ ≪採掘lv59≫
≪Dex上昇(小)lv25≫ ≪Str上昇(小)lv32≫ ≪視力上昇lv2≫
≪付与術lv25≫ ≪集中lv30≫ ≪隠密lv22≫ ≪気配察知lv26≫ ≪精霊術(火)lv2≫
≪火耐性lv35≫ ≪熱耐性lv35≫ ≪自動拾得≫
契約
精霊:ルージュ(下級火精霊)
武器:烈火☆5 Str+55 Int+25 火属性+5
㏋100/100
MP500/500
称号
億万長者 猪スレイヤー 採掘王 鉱山喰い




