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ベータテスト開始前の準備

 ベータテスト開始の一週間前にゲーム会社からダウンロードに必要なパスワードがメールで届いた。

 VRマシンを起動してVR空間に入る為にカプセルに入りリラックスすると体から五感の認識が薄れていきVR空間に没入する。

 VR空間に入り目を開けると真っ白い六畳間ほどの部屋に居た。

 初期設定の選択空間は殺風景な真っ白な部屋だった。

 製作者のインタビュー記事を見たら転生物の物語の冒頭をイメージしたらしい。

 細かい設定もできるらしくデフォルトで登録されていた和室を設定しておく。

 和室で胡坐をかき右手を振り仮想インターフェイスを呼び出し半透明の画面を操作してメールからサイトへとびダウンロードする。

 べ-タテストの期間の10日間をフルで楽しむ為に今からできることをやっていく。



 まず初めにするのはキャラクリエイトだ。

 種族を選び身長や体重、顔のパーツもミクロン単位でもいじれるが正直面倒なのでエルフの男性で自分と同じ体型にする。

 180cmに少し届かないぐらいの身長に、標準体重の面白くない見た目に設定し顔の設定はスキャン機能を使う。自分の顔を元にエルフっぽい感じに修正するだけにしておく。

 身バレ防止の為に髪型と目の色を変える、現実では黒の短髪なので白に近い金髪で長髪にし後ろで一本に縛るようにする。

 自分の目の前にいじったキャラが同じポーズで立っているので変化がわかりやすく、別人のようになったのでよしとする。


 このゲームでは性別を変えることは出来ないので、ネカマの被害に遭う人は少ないだろうとは思う。

 少ないというのはまぁ簡単に言えば男の娘や男装の麗人などできるかと言えばできるからだ。

 現実の体型から著しく変えると動きずらいくなる。それと顔のパーツを弄り過ぎると違和感が半端なくなるらしい。

 素の表情はいいのだが、笑顔がぎこちなかったりしてわかる人にはわかるらしい。

 らしいというのは、ゲームの攻略掲示板のスレッドに『イケメンにしてみたら顔面崩壊してワロタorz』というのがあがっていたからだ、一からデザインするとやばいことになるらしいのでスキャン+ちょい弄るぐらいがベストという結論で終わっていた。


 あと出来ることは装備の選択とスキルの閲覧だ。

 閲覧というのはまだスキルをセットすることはできず、どの様なものが有るか名前だけ見れるらしい。ここでいやらしいのはスキル名だけ知ることができ、説明がない事だろう。運営が遊びで入れた地雷スキルを踏まないようにしないといけない。面倒だがそれはベータの解析好きな奴が何とかしてくれることを待つとしよう。


 武器はオーソドックスな直剣から鎌や鞭などの癖のある物もある。

 俺は生産メインで行こうと思っているので、弓にしようと思う。スキル一覧にも弓術とあるので何とかなるだろう。


 ベータ開始まであと一週間。俺に出来るのはVR空間の動きに慣れることだと思い、アスレチックのVRゲームと弓の練習ができそうなゲームをポチることにした。

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