プロローグ
句読点等修正 暇なときに直していきます
高卒でリーマンになった俺の楽しみは宝くじだった。
だったというのは過去形つまりは過去の事である。
仕事帰りに宝くじを買っては期待をし、当選したら何を買おうと妄想するそんな毎日を過ごしていたがついに当選したのだ。
あの数字をいくつか選んで当選番号を当てるあの宝くじだ。
キャリーオーバーで当選金が上がっていて上限額に近くなっていたらしく7億の金が転がり込んできた。
そして俺はリーマンを辞めた。
億の金が手に入るとわかってからは早かった。
銀行で当選の手続きをし銀行振り込みをしてもらい会社に退職届を出し役所関係の手続きを済ませる。
ここまでに二ヶ月かかった。
まぁ退職の受理が思ったより早かったのは嬉しい誤算だ。
引き留めもあったがのらりくらりと躱し夢のニート生活が始まった。
ニート生活を始めて初めに買ったのはVRマシンだった。
元々やり込み癖があり、リーマンになってからはゲーム断ちをしていた俺は、中高とネトゲにハマり学校に行くかネトゲをするかという生活をしていた。だが両親が事故にあい他界した為、高卒で就職することになった。
俺が高校卒業する前にVRマシンが実用化され、大手企業は我先にと開発を進めた。
リーマンになった年に個人所有のVRマシンが発売され有名ゲームの移植が進み技術進歩が目まぐるしく3年ほどで大規模VRMMOが開発可能にまでなったのだ。
マシンもヘッドセットのようなものから、ベッド一体型やカプセル型など数多く発売している。
俺が買った物はカプセル型のマシンで医療などで使う高性能な物なので、長時間の使用でも体への負担が少なくより感度が良いらしい。
ヘッドセット型の物でも十分に楽しめるらしいが、金があるなら良いものを使いたいというのが心理だろう。
マシンを買ってから一ヶ月ほどして世界初の大規模VRMMOのベータテストの応募が始まった。
俺はカプセル型マシンを買った時の伝手でベータテストの権利を手に入れる事ができた。
流石は普通のマシンより桁が違うだけはある。
因みにヘッドセット型は5~10万ほどでベット一体型は20~50万、カプセル型はオーダーメイド仕様で
自室の改装等を含め2000万ほどかかっている。
カプセル型のマシンの発売元がゲーム開発の系列会社で、ベータテストの枠をいくつか持っていたらしく、マシンの購入時に応募に受かるかが心配だと話したら内密にということで枠を譲って貰えたのだ。
こうして俺のVRMMO生活は始まった。