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中二病戦記  作者: 流花
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バレンタインの聖戦1

俺たちは特殊な環境下にあって、実を言うと本来平和な学園生活を送っている場合ではない。平和なのは、この周辺だけで、一歩「学校」の外に出れば、そこは戦場である。といっても、殆どが休戦状態で、流れ弾に当たることも、地上戦に巻き込まれることもまずない。そもそも兵士がいつもいるのかさえ不明だ。いや、まてよ、そういえばアルファが迷彩服を着た男を引きずってきて、「こいつが更衣室覗いてたから。」とキレかかったことがあったっけ。まあしかし兵士かどうかは不明だ。

休戦中とはいえ何故そんなまったりムードなのか。原因はこの「学校」にある。そもそも戦争に至った経緯がちょっとカオスで、俺はまだ理解できていない。俺が生まれた時、世はすでに戦時だったし、3歳の時には休戦していた。そして休戦と同時に提案されたのが、代理戦争だ。国家が保有する生徒たちを厳しいルール下で争わせ、戦場代わりにしている。死者は出ないし出費も少ない。そんなことがこのまったりムードを支えているのだ。

俺はニュースは見ないたちなのでそのことを知ったのは入学直後だったが、生徒として選ばれた多くの人は中二病を遺憾なく発揮し意欲を示しまくっていた。相手を殺しこそしないが相手の所持品までなら全て焼き尽くしてしまえ、のテンションだったのだ。俺もさらっとその波に乗った。入学二年目の夏、つまり今までに三度は出陣しただろう。戦争の細かいルール?覚えていない。

そんな状況下でも楽しまなくてはいけない小さな戦場が学校にはある。食堂も、図書室も、校舎は全て戦場だ。これはその内の一つ。入学一年目の初バレンタインの時のはなしだ。


なんだか一部の方のご要望にお応えする形になりましたが、もとからかこうとおもっていたので丁度良かったです。

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