ガチめの拉致の時間
翔「俺は………」
ごクンッ……と朝比奈さん、清水さん、流川さん達がじーっと俺を見てくる。太田さんはあまり気にしてないようだが、チラチラと見てくるので、気になるみたいだ。
でも………
翔「俺は入りません!」
李「えぇぇえーーっ!!!?なんでなんで?」
翔「いやいや、なんでじゃないでしょ?!普通こんな部入りませんよ?ましてや『日常部』だなんて訳の分からない部…」
李「えー!いっ、今なら佐和北学園,日常部のマスコットキャラクター、佐和ディーをあげるよ?!」
翔「いや要りませんし!てかなんかキモいなおいっ!!!」
他の三人も残念そうだ。それは俺が入部しないからか…それとも佐和ディーをキモと言ったからだろうか…うん、どっちもっぽいな。
そもそも…なんで俺なんだ?俺じゃなくても、入る奴は(キット)いる…だろうし…?そもそもなんで勧誘したんだ?明日から部活動の仮入部やらなんやら有るってのに…
聞こうと思ったその時だった
李「そっかぁ〜…残念」
さっきまで佐和ディーやら、俺が色々考えてる間にも、肩たたき券付けるやら、勉強教えてあげるやら、挙句の果てには毎朝モーニングコールをしてあげるとまで言い出した。俺が朝弱いって…知ってるんだ…
じゃなくて!!
なんでいきなり諦めたんだ?
でも、良かったと思った。
だってこんな部入ったってメリットなんてありゃしないし、元から俺はサッカー部に入りたかったし…
翔「じゃ、俺…帰りますね」
重い空気にった日常部の部室を、足速に殺去った。
晃「……いいのか?朝比奈」
李「う〜ん…」
玲「おら、机に突っ伏してないで顔上げる!」
李「あひゃひゃひゃひ…れいしゃんふぉふぉしゅふぁふぁふぁいふぇ…(玲ちゃん頬摘まないで)」
宏「にしても…なんであの子なんだ?」
李「う〜ん…何でだろう…見た瞬間にさ、ビビッ…ときちゃったんだよね」
李「あの子は『日常部』に必要だ、って」
帰り道、俺はスポーツ誌を見ていた。俺は昔からサッカーが好きで、小,中とサッカーをしてきた。自分で言うのもあれだけど、そこそこ上手い方だと思ってる。高校でもサッカーする…と決意していた。
翔「よっしゃ、帰ったら早く寝る……ぐっ!!」
次の瞬間、俺は背後から殴り倒されていた。
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翔「イッテテテ…」
?「お目覚めかなぁ?」
!??今朝の男…『達』。人数が増えている。
男「今朝の落とし前は、しっかりとってもらいますよぉ〜?」
いや…やったの俺じゃねーし…しかも殴られたりしてなかったじゃねーか…。
でも本気で…
ヤバイ
俺は今一人。相手は6人ちょっと。しかも手は縛られていて、まだ頭も痛い状態…。
これ、ホントに死ぬかもな。
しかも男の説明によると、ここは廃工場。立入禁止の場所だし、防音対策の壁なので、いくら叫んでも誰も気づかないそうだ。
男「お〜いテメェーら!コイツ1人一発ずつ殴っていいぞ〜!」
うぇぇぇーイィ!!!と男達の声が響く。
終わった…な。
と次の瞬間だった。
?「うぇぇぇーイィ!!!」
?!!俺を含め男達も全員、声のする方を振り返った。工場の入り口に立っていたのは、4つの人影…紛れも無い
日常部の先輩達。
李「その子はうちの大切な後輩だからねぇ〜、手出しは許さん!!」
男「…!今朝の!にっ逃げろ!!!」
そう言いながら男達は去っていった。
李「いやぁ〜危なかったね〜!大丈夫?『アカギン』」
そう笑った先輩を見て、今朝の事を思い出した。これって…今朝の同じ光景。でも、少し違う。2人じゃなくて、4人になったのと…
呼び方。
翔「あっ、あの…有り難うございました!」
そう言うと先輩達は目を見合わせて言った
4人「どういたしまして!!」
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翔「あの…俺、日常部…入ってもいいッスよ?」
李「えっ…」
3人「えぇぇえーーっ!!!?」
晃「…えっ」
俺は帰り道にそう言った。
李「なんでなんで?!ホントにいいんだね?!!いヤッタァーー!」
テンション上がり過ぎの先輩。
ちょっぴり嬉しそうに微笑む先輩。
ハイタッチをし合う先輩2人。
なんとなく、なんとなくだけど…
この部が気になってしまった。
もう少し知りたいと思った。
それと………
なんか無性に心配になった…。