入学式の時間
翔「…ハァ」
?「どうした?ため息なんかついて…」
こいつは幼馴染みの速水 誠
なんだかんだで高校…クラスまでもが一緒になってしまった。あと地味にモテるのがウザイ。
翔「なんでも〜…」
誠「話してみろって〜」
翔「…笑わない?」
誠「笑わない」
翔「絶対に?」
誠「絶対に!」
翔「じゃあ……」
俺は今朝の事を簡潔に説明した。すると話し終わってから2秒もしないで__
誠「あははハハッ!!」
愉快に笑い出す親友
翔「笑うなって言ったじゃん!!」
誠「わりぃわりぃw」
ぜってぇー思ってねーな、こいつ。
誠「で?礼は言ったの?」
翔「…あっ…」
誠「馬鹿、助けてもらっといて礼を言わないって…バカ」
翔「…二回言うなよ…」
誠「校内で出会ったら、ちゃんと言えよ?この学校なんだろ?」
翔「たぶん…同じ制服だったし…」
また会うのか…何でだろう…ちょっと抵抗が…
キーンコーンカーンコーン
翔,誠「?」
《只今から入学式を行います。新入生徒は廊下に速やかに主席番号順に整列して下さい。繰り返します……………》
誠「…うっし!」
翔「並ぶか…」
男女別出席番号は黒板に貼ってあったので、それを確認する。
入学式が開かれるアリーナも、高校見学の時に見た事がある。
誠「担任は……町田…だったっけか?」
翔「確かそう…あっほら、座席表の教卓ん所に『町田 剛』って書いてある。てか、自己紹介してたじゃん…」
誠「まあな」
そう、俺等が今朝の事を話す前に、先生紹介をしていた。アダ名が『マッチー』らしい。
町先「おらぁ〜並んだか?行くぞ〜」
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翔「想像してたけど…さ?」
誠「話し…」
翔,誠「なげぇー」
校長の話は、「えー新入生の諸君」から、もう30分たっている。長いわ!!!
校長「え〜明日は部活動紹介があり、入部届は1週間後が提出期限なので、忘れないように。以上」
誠「やっと終わった…」
部活動…か
まさかこの時は思わなかった。
俺が〈あんな部〉に入るだなんて…