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予告編 ファインダー越しのクリスマス

作者: 騎士誠一郎
掲載日:2025/11/01

これは、最後のクリスマスへの物語。


 雪が舞う渋谷の夜。きらめくイルミネーションの下、笑い声が響くカラオケボックス。

「飾りじゃないのよ女は、ゆきさ〜ん!」

 悪友の替え歌に爆笑が巻き起こる。 

 僕、坂田悠斗は、苦笑しながらマイクを握る。

 大学最後のクリスマス。

 気の合う仲間たちと、最高の夜を過ごしていた。

 そんな中、彼女が現れた。

 三島咲希。

 輝く笑顔に、心奪われる。

 密かな想いを胸に、勇気を出して声をかける。

「咲希さん、この後の予定は?」

「ごめん! お家に帰らなきゃ……」

 丁寧に断られ、胸が痛む。

 でも、連絡先を交換できた瞬間、世界が変わった。

 僕の歌う90年代アニメソングに、みんなブーイング。

 でも、咲希の笑顔だけが、永遠に刻まれた。

 それから一年。 

 11月30日、東京ビッグサイト近くの水の広場公園。 

 綿あめ撮影会。 

プロカメラマンを諦め、趣味のカメラで生きる日々。

「あ、悠斗さん!」

 主宰の新宮寺真彩に、差し入れを渡す。

 彼女の言葉が、心に刺さる。

「悠斗さん、やっぱり咲希ちゃんに本当の気持ち、伝えた方が……」

「いや、まだ。彼女の笑顔を守りたいんだ」

 咲希は運営CEO。

 忙しく輝く女性。

 僕の予約リストに、彼女の名前。

 ファインダー越しに、恋を切り取る。

「坂田くん、よろしくね!」

 バンザイポーズ、優しい微笑み。

 シャッターを切るたび、心臓が疼く。

 でも、この瞬間が、僕のすべて。

 撮影後、彼女が近づく。

「リクエスト撮影も予約したんだよね? 最後?」

「知らない方がいい。それが君のためだ」

 冷たく突き放す嘘。

 彼女を傷つけたくない一心で。

 家路。妹の澪が心配げに迎える。

「兄さん、無理しないでね」

 家族の温もり。

 父さん、母さん。みんな、僕を包む。

 12月1日。街はクリスマス一色。

 偶然、咲希と出会う。

「あれ? 坂田くんじゃない!」

 飾り買い出しに付き合う。彼女の無邪気な笑顔。

「恋愛はしたいけど、忙しくて……」

「よかったら、僕と」

「冗談に聞こえるけど、ありがと!」

 すき焼き定食屋へ。

 庶民派CEOの意外な一面。

「高級店はタブー! 金持ちはがめつい!」

 笑い合う。

 彼女の過去のトラウマを、真彩から聞いていた。

 心が近づく。

「お腹空いた? フレンチで!」

「待って! 安くて美味しいとこ!」

 そんな彼女が、愛おしい。

 帰り道、父さんに電話。

「家族旅行、予約して」

 そして、ジュエリーショップ。

 秘密の決意。

 永遠の愛を、形に残す。

 遺言状を書く夜。

 涙が止まらない。

「咲希さん、僕の愛を、君に」

 12月5日。

 家族とショップへ。

 父さんたちの涙。

「どんな形でも、息子が生きてくれるなら」

 抱きしめ合う。

 焼肉バイキングで乾杯。

「今日は悠斗が主役!」

 神戸ビーフを頬張り、笑う。

 澪の言葉。

「兄さんの想い、ちゃんと届けるから!」

 12月7日。

 熱海旅行。

 新幹線が海を駆ける。

「瑠求ホテル・さざんか」。

 温泉街の賑わい。

 澪と買い物。

 ソフトクリームを分け合い。

「兄妹水入らず、最後だね」

「悲しまないよ。笑顔で兄さんを思う!」

 夕食のバイキング。

 桜えび、黒毛和牛。

 上弦の月が、静かに見守る。

 人知れず、咲希が聞いていた……。

 12月8日。

 大学同窓会。

 健児が駆け寄る。

「悠斗! 身体、大丈夫か?」

「来年はないよ」

 みんなの視線。

 咲希の到着を待つ。

 外縁一周ミニ駅伝。

 熱い声援。

「頑張れ!」

 突然の乱入。

 活動家たちに中断。 

 ハプニング続き。

 同窓会後、咲希と二人きり。

 ジャズバーへ。

「坂田くん、引っ越すの?」

「海外へ、年明け」

 互いの嘘。

 涙を隠す優しさ。

 クラフトコークハイとカルーアミルク。 

 ジャズの調べ。

「私の昔話、聞きたい?」

 彼女の告白が始まる。

 CEOへの道。

 幼少期の傷。

 安定剤を飲み、僕は微笑む。

 クリスマスイブが迫る。

 僕の最後の聖夜。

 雪降る街。

 イルミネーションが、二人を照らす。

 咲希の笑顔を守るため。 

 家族の絆を胸に。

 この恋は、永遠に。

 ファインダー越しの恋。

 終わりなき愛。

 ~最後のクリスマスに、奇跡は起こるのか?~

 


 2025年12月1日よりクリスマスイヴまで毎日連載開始(各日18時30分予定)。

貴方は愛する人に、何を遺しますか?

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