捏造の王国 その100 破廉恥与党はもう駄目でしょ、もう解党、いや全員、国民の僕になりましょ
三寒四温どころか5月と2月の行ったり来たりの寒暖の差に右往左往させられるニホン国。花粉症か新型肺炎ウイルスか、はたまたインフルエンザかただの風邪かよくわからない、くしゃみ、鼻水、倦怠感に悩む国民以上にあたふたしているのは、ニホン国与党総裁であり、政府のトップであるはずのキジダダ総理
「露出度最大のエロエロ宴会の次はSMもどきの大会、前者もひどいが、オッサンの緊縛スタイルなんて、目の毒どころか目が潰れるぞ、あんなもの、酷すぎる」
『お、お父さん、それは言い過ぎでしょう、いちおう出席者は30代が大半ですす』
と、的外れすぎる回答しているのはキジダダ総理の息子チュンタロウ、親の七光りで政務官だの重要役職につけたものの世襲のバカ息子そのものを体現したような言動を繰り返したため、辞めさせられたが、父親の愚痴聞き役ぐらいはできているらしい。
「だからそういうことではないんだ、(わが息子ながらなんてバカなんだ、くううう)。現役の国会議員や地方議員、議員になるような我がジコウ党の若手があんなことしていたということなんだ」
『まあ、そうですれど』
「それだけじゃない、いわゆるパーティーの裏金問題で知らない、知らない、と責任逃れの連発するゼコウとか、あれじゃ誰も納得するはずがないんだ」
『そのまま言ってしまったら、ダメでしょう。まああの答えで良かったのかも』
と、のほほんと答えるチュンタロウに驚愕するキジダダ総理。
「(うわああああ、アホかあ)秘書が勝手にとか、大金が手に入ったのに、疑問も持たずに使うとか、それ自体、議員の資格自体が危ぶまれる。金の管理ができない人間が、国民の税金を使う立場なんて」
『別に直接管理するのは役人だし、いいんじゃないですかあ』
国会議員がどういうものか、全く理解していないというのが、まるわかりの息子の言葉にドン引きどころか地下鉄銀座線より深く地中にもぐりたくなるキジダダ総理。
「(どわああああ、なんてこと言うんだあああ、私的電話でよかった。し、しかしもう一回勉強させなければいけないのかああ)国会で色々決めるのに支障があるだろう、特に予算が」
『え?その予備費があるでしょ』
三権分立、ニホン政府の役割と走馬灯のように流れる政治の常識をすべて吹っ飛ばしてしまうような息子のセリフに驚きを通り越して心の中で叫んでしまうキジダダ総理。
「(ぎょえええええ、税金は無限にあるわけじゃないんだから、国民からいくらでも取れると思ってたのかあ)何を考えてるんだ、予備費はあくまでも災害などのためでええ」
『え、だって、ガース前総理がいろいろ使ってたんじゃないんですか』
使えるお金はすべて同じ、不正でも汚職でも使えちゃうんだからいいじゃない的な感覚で話しているとしか思えない息子の言動にアチコチが痛み出すキジダダ総理。
「(な、何をいって、それは官房機密費。だ、だめだ、コイツと話してると胃が壊れる)そ、そろそろ切るぞ、チュンタロウ、わ、私は忙しいんだあ」
『え、お父さん、待ってください、皆さんの処分とかないですよねえ、いろいろ聞かれてるんですよ、僕もお』
そんなことを聞いてくるのはお仲間の世襲阿保息子仲間か、チヤホヤしてくる裏金議員たちか、それともマスコミの美人キャスターか、と疑うキジダダ総理。
「(そんなこと言えるか、まったく、そろそろちゃんとわきまえてもらわんと)。いいか、チュンタロウ、そんな馬鹿な事ばかり行っていないで、お前もいずれ私のあとを継ぐなら議員たるものの気概」
『え、その、議員って今のジコウ党の方々がやってるようなことをやるんじゃないんですか、パーティーとか、ああいうの。ボクらみんなそう思ってたんですけどお』
もう小学校からやり直してほしいほどの間違った知識を堂々と言われてのけぞるキジダダ総理。
「いや、違うだろ、いろいろ調べて政策に生かすとか、質問に生かすとか、視察とか」
『その視察っていう名目で好きなとこ旅行したり、自分をほめてくれた本をたくさん買って支援者に配ったりするんじゃないんですか、親睦深めるための飲み会とか、美味しいもの食べて奇麗な女性たちが凄い格好してくれると皆さん喜ぶし、ちょっとカッコいいし。真面目な質問とかレイワンとか共産ニッポンみたいな野党がすることでしょ、アトウダさんだって頓珍漢なこと言っても与党だったらマスコミが勝手に持ち上げてくれるし』
「違うだろおおおお!!」
“あのーキジダダさん、息子さんの言ってることは滅茶苦茶ですけどねえ、それが今のジコウ党でしょ。ずっと前からですけどおお”
と、息子の声の代わりに聞こえてきたのは地獄の書記官の声。かなり前からのジコウ党のダメっぷりに地獄より軽傷を鳴らし続けたというか、忠告モドキをし続けているが、一向に治らない歴代政権トップに最近は呆れ気味で嫌味の言い放題である。
「わああ、さらに胃が痛くなる、ちゅ、チュンタロウは」
“悪徳破廉恥としかいいようがない議員像をえんえんとかたって悦に入ってますよ、聞いてたら、親子喧嘩どころか卑属殺人が起こりかねないんで。さすがにニホン国トップが殺人犯なんて、もうスキャンダルどころかまさに潰れますからねえ”
「そんな酷いこと言ってるのか、やはり教育のし直しが」
“あのー、無理ですよ、ジコウ党のほとんどがそんな感じでしょうが、裁判で負け続けの差別妄想議員ミズタミャクミャクさんとか、暴言続きのアトウダさんとか責任逃れまくりエロジジイ顔のゼコウさんとか、卑怯なでっぷり中年そのもののハギュウダンさんとか、そのほかいろいろ。悪の幹部にすらなれない情けない破廉恥、倫理観無し、論理破綻の方々が多すぎますんで、いっそもう辞めちゃったらいかがですか”
「か、解散なんてしたらそのう」
“いえ、解党ですよ、で全員ただの人、いやいっそ今までの罪を償うことも兼ねて、国民の僕として働いたらどうです。介護、育児、ほかゴミ回収、清掃、そのほか原発の作業員、あ、トラックの運転手も不足してますしねえ”
「そ、そんなことできるわけ、ないだろう我々は国会議員」
“国民の税金を破廉恥会合だの生活費流用だの礼賛本購入だの、本来の目的でないことに使いまくってるんですけど、アナタ方。つまり汚職というか罪かなり重いんですよ本来、それこそ一族郎党国家の敵、支援した方々も同罪みたいなもんですし、ニホン国衰退の源、あのダケナカさんなんてもう一兆年ぐらい地獄の責め苦でって話もあるんで、それぐらいなら生前罪滅ぼしやってくれたほうが、こちらとしても混雑緩和、などでいいんですけど”
「えっと、その、それは」
“ああ、そろそろ滅亡だか、なんだかの物騒な神様が完全出現して勘違いネトキョクウもろとも一掃とかいうシナリオもありますし、勧善懲悪デザスター・悪辣破廉恥政府とそのお仲間は天災によって滅びましたという小説もどきのやり方を押してる方もいますけど、どういうのがお好みなんですかねえ、キジダダさん、一応ご希望ぐらいは聞けますよ、聞くだけですけど”
支持率爆下げのスキャンダル続きに、息子をはじめたトンデモなお仲間の存在に、地獄の書記官の恐ろしい未来選択、解散どころかどこかのナロウ小説異世界にでも逃げたくなるキジダダ総理であった。