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序章 その4

頑張った俺(-ω-)ウンウン

目が痛い。触らなくても、赤く腫れているのがわかる。()()()()()()()。拓斗は、此のとき、全く関係のないことを考えていた。「、、そうだな、名前をつけよう、、、”SARA”」《、、、はい》「〈暗視〉と〈真実の目〉、〈思考完結〉も、リセット、その次に〈五感強化〉をセット」。《、、完了》(問題はない、、、そこ!)通常よりかなり敏感になった5感を駆使し、敵の位置を特定する。(この気配と反応、、こちらに気づいているな)「なっ、、なぜバレた!?」(この気配は、、女か、、耳長いなこれは)顔の傷は女子にとっては恥と聞くから、慈悲をかけて腹に右ストレートを入れてやることにする。「グハッ、、!」その直後、左手を地面につけ、跳躍。女の驚く声が耳に入る。「なっ、左手だけでとんだ!?、、規格外め!、《蛇の目と牙!”吹き飛べ”!》」蛇の目と牙というと「、、呪言か!」だが、もう遅い。俺の体は真上へと、吹き飛んでいた。(、、真上か、、問題ない)「ちっ、、《轟け!ファイアブレス!其の者を永久に焼き払え!》」「SARA、セット〈聖槍、詠唱有り〉」《、、完了》「《貫け、浄化せよ、其を貶める魔を禊ぎ祓え!》」地面と垂直に、常に地を向き、十字架に体制で構えに入る。「、、なんだ、あの純白の槍は、、!」「、、行くぞ」「、、!」衝突。槍と炎がせめぎ合いを始める。(、、眩しい)。数秒後、黒みがかった紫色の色味が消える。「、、SARA、《治癒》セット」《、、完了》。すると、それまで目を痛めていたものが消え、目を開くことが可能になる。「完全に目が治ったら、《治癒》はリセット、その後に《暗視》をセット」。《、、、目が完全に治癒。《治癒》をリセットします。、、《暗視》をセット、、完了》。すると、視界が暗闇から開放される。「、、グブッ、、くぁぁぁ、、!」女、、いや、エルフ、か?の胸元に槍が突き刺さっている。どうやら結界か何かでも張って守っていたようだ。「、、ふう」そう言って俺は着地する。それと同時に、槍が消え去り、エルフ?から漆黒そのものを具現化したようなローブを纏った何かが現れた。そして、エルフ?の髪の色は緑色になっている。「ああ、、そう言えば夢に出てきてたな、、ま、どうでもいいだろう」「ヂィッ、、ジャマモノメ゙ガァ!」「ちゃんと人に理解できる言葉で喋ってくれないか。ほら、ワン モア プゥリ〜ズゥ〜」「グッ、、、!グダヴァレ゙ェ゙〜!」。まるで獣の咆哮だねぇ。「おーおー、負け犬が吠えてんなぁ」そうやって煽りながら、俺はゆっくりと、倒れてる女の人に歩み寄る。グッ、、!とローブの獣が何かに気づいたように声を上げ、彼女を庇うように、ローブを広げた。「ゴヤ゙ヅヴァヷダザン゙!」「、、きたねえ声だなぁ」。俺はそう言い、彼女を攫いとり、服の背を掴んでいる状態から、お姫様抱っこの体制に移り、彼女を抱きかかえた。「グッ、!、、《gh,dmphlw.ga/12y;j/!/:+F@/[;*MLU{1a》!」。すると、ローブの獣は、人類には理解不能な言葉で、詠唱を紡ぎ始めた。「、、は?」これはやばい、そう直感したおれは、彼女を地面に置いて、「SARA!《結界》セット!」《、、完了》「俺達を、、いや、やつを囲む!三重にしろ!」そう叫ぶと、化け物ローブの周りを、二重にも三重にも結界が張り巡らされていった。(、、この音声、、逆再生の類か?イカれた詠唱だな。、、やばいかもな)。そう思考の海に浸っている間にも、奴は詠唱と魔法陣を張り巡らせている。(、、長いな)《az;2y@hn:/.oi:g@@fr@6i*[p.0ukmrd yl9:+、、、2#Sbf*@!》(終わらせたか)そう感じた瞬間化け物の周りが、地平線にまで、()()()()()()。そして、気づくと俺は、家の壁に体を押し付けられていた。(自爆魔法、、桁が違う、、なぜ俺は助かった、、?)。その時、エルフ?の彼女が蹲って倒れているのに気がついた。「ぜぇ、ぜぇ、はぁ、」。そして、彼女の意識が覚醒していたことにも。(彼女が結界を張ってくれたのか)「、、あの程度の、はぁ、結界でぇ、あの魔法は防ぎきれるわけ、ないでしょう?、はぁ、はぁ」「ああ、、そうだな、、、すまない」その直後、拓斗の意識は、沈黙の海に沈んでいった。


「、、、できたね」(、、ムスカリ、、俺の一番好きな花、、)。ムスカリの花畑を見たとき、俺はそう思った。「聞いてるの?」。聞いてた、と言えば嘘になるだろう。すまん、と声を出せないことを思い出しながら謝った。彼女はため息をついている。「ま、いいんだけどね。昔からそうなのは知ってたし」。面目ない。「まぁ、頑張ったねってことだけだよ。私が言いたかったのは」。そう言って彼女は、俺の頭を撫でる。、、まだ、駄目か?そう聞くと、「、、、うん」。そうか、、まぁ、いい。、、行ってくるよ。俺は、そう口を動かした。「あ、うん、、いってらっしゃい」。少し寂しそうな表情をしながらも、彼女は見送ってくれる。「でも、あまり他の女の人といちゃついちゃだめだよー?」。そう茶目っ気を見せ、彼女は手を振る。すると景色が遠ざかってゆく。でもなぜか、寂しさなどの感情は湧いてこなかった。

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