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序章 その13 王国都の朝

ベルデルセン王国の朝はアトリ鳥の鳴き声を契機に始まるというのは、国民の間では最早日常であると言えるだろう。「コケーーッ!コケッコッコッコ、コケーッ!」そう鳴くその鳥は、首を赤いマフラー状の模様に包んでいる。そのくせ、黄色い目を今にも飛び出さんかのように見開いている。


「、、ん〜〜っ」そう背伸びをする巨体を前に、二人の男女はそれを意に介さずに話をしている。

「、、えぇ、やはり多くの人員を割かなければならないでしょうねぇ」と、その美貌を全面に出している女性の方が、これまた驚くほどにハンサムな顔を持った男性に話しかける。「ああ、、しかし今まで通りにやるとなると、、、恐らくこれまでで最大級の被害を被ることになるぞ」

そうエドワードが目の前に座り込んでいるのを知らないかのように何かを話し込んでいる二人は、どちらも綺麗な金髪を生やしている。

「、、なあ」と、呆れたように(実際呆れ帰っているのだが)エドが声を出す。二人はこの賑わう商店街の中でもその声を聞き漏らすことはなかった。「ん?どうしたんだ」「なに〜?」と、話すのもそこそこに反応する。「その人員どうこうってのは()()()()()なんだろ?」あそこ、、そう、エドが指しているのはイスハスタエリ山脈の麓のことである。「なら、俺が昨日話したあいつがいるじゃねえか。大丈夫だろ」「、、しかしなぁ、、63Lvとなると、、国内どころかこの大陸で三本の指に入ることになるぞ。」

そう、40Lv以上の人材はそうはいないのだ。しかもそもそもの話30Lvを超える人たちの数自体が少ない。Lvが高い人材というのはそれ程に貴重なのだ。

エドが「その『No.3』がいるんだから大丈夫なんじゃねえの?」と言うと、すぐさま返事が返ってくる。「それがそうもいかないモンなのサ」と美女の方が答える。「、、と言うと?姐さん」「だからその呼び方はやめてよ〜。エリスって呼んで〜」この時間が無駄だと言うような程の速さで男のほうが話を引き継いだ。「あそこは稀にオーガとゴブリンが徒党を組んで襲撃を始めることがあるんだ。、、その場合、ゴブリンの数が例え300を下回る程度の量でもレイドと認識される。俺達でも数を推し違えると大惨事だってあり得るんだ」「ほ〜」「知ってるだろう、アンタ、、熟練の冒険者とか言われてるんだから」そう男が言い放つが、エドは「わしゃあまだ60代じゃい。熟練なんかでもねぇし」と白を切る。

「で?結局いくら人を集めることにするんだギデオン」「、、10人で大丈夫だろう」早々に結論を言い放ったギデオン・インスタクラストを見ながら、エドは呆れ帰った。「ホントか〜?」「『No.3』がいるんだろう?ならいいじゃないか。それにあんたの話の様子だとそいつには仲間がいるようじゃないか」「、、まあ、そうだなぁ、、ならいいか」エドはそう納得したが、どうもなにか違和感がある。「、、そういや姐、、エリスはどこだ?」「呼び捨てか、、まあいい、本当にいねぇな」そう二人は辺りを見渡すが、そこにエリスの姿はなかった。

時刻は既に正午を回っている。

王城の南には、南門まで開通している開けた通りがあった。

その通りの南側に、エリスの姿は確認できた。170cmに届く比較的高い身長、美形と言える整った顔、そして出るところは出、引っ込むところは引っ込んでいるという理想的な体躯を持ち合わせている彼女はすれ違う人々の視線を惹き付ける。なおもその顔には柔らかい笑顔が張り付いていた。

「さて、、何を買いましょうかねぇ」そう呟きながら通りをほっつき歩いている彼女のLvは、47。

一般の人々が手を出そうものなら、すぐさま必殺の拳が我が身に入れられるだろうことは、想像に容易い。なぜなら、彼女の持つ膂力は既に1300を超えているからだ。その数字は、常人の3倍にも届く。

結果、彼女はバゲットを3つ、ワイルドターキーを3つ買うことになった。

「さて、、、あの人たちはどこにいるのかしら〜」そう弾んだ声を出しながら、彼女は王城に歩を進めていった。

お久しぶりです。本当に。

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