何より平和な異世界物語
ねこくんはこの国の王でした
のんびり屋でマイペースだけど、愛嬌があって
ご飯を指示すると出てきて
たまにこそ泥を捕まえ、懸賞金を下賜したり
だからこの国で愛されし王でした
そんなねこくんを妬むねこちゃんがいました
彼女は気品がある美猫ですが、性格が悪いなんてこともなく
普通のマイペースなねこちゃんです
もふもふの毛を靡かせながら、しゃなりしゃなりと歩く姿はまるで女王
他のものたちも必死で愛して欲しくて沢山貢物をしちゃうぐらい美猫
でも、ねこちゃんはねこくんが大好きです
大好き過ぎて一緒に昼寝をしちゃうぐらいには仲がいいけど進展しません
ある日、ねこ国を植民地化する計画が人間によって進められていることをねこくんは知りました
が、相手がだす条件が良すぎてすぐに採決してしまいました
大臣たちとの大変な話し合いはありましたが、皆シエスタタイム後は頭が働かないでOKしちゃいました
ま、いっか!みたいな感じです
逆に人間たちが狼狽えましたが、そうやって両国は手を結び
そうして今もなお共存しているわけです。
ちなみに美猫はねこくんと一緒に住むことになって
3人のかわいい人間を産みました
めでたし