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臆病な僕の●しかた  作者: アキラミゾグチ
8/9

本の虫と臆病

引っ込み思案な男子高校生の小林柚季(コバヤシユズキ)が少し変わった形でクラスメイトと関わって行くようになるお話です。クラス委員の女子・小林瑞樹(コバヤシミズキ)と、ひょんなことからデートをすることになってしまいます。


僕は家に帰ってSNSを開き、小林さんのメッセージを改めて見返す。

「今月末の土曜日、もしよければ原宿デートしませんか?こんな事、突然聞くのはとても失礼だと言うのは分かってます。でも、もしお返事いただけたら嬉しいです」


今月末。今が第二週だからあと二週間はある。そしてメッセージにはしっかり僕の既読マークが付いている。


「あーーー……。やっちゃった……」


僕はそのまま、ベッドに腰掛けて横に倒れ込んだ。


どうする?今日の会話からこのメッセージは小林さんでほとんど間違いない。それに、添付された写真。小林さんは首筋に黒子があるけれど、この写真にも同じところに黒子がある。写真の子は眼鏡をかけていないけれど、十中八九同じ人だ。それに、ヘタをすると小林さんは僕の事を知っていて、今日僕にその話を持ちかけてきたことも考えられる。そうなるともっとまずい。僕だと気付いたのなら、僕と2人きりになった時に言えば済むようなものだけど、そうしない理由はなんだろう。これをネタに僕を強請るとかするなら、それだけで十分すぎるほど効果がある。そうしないって事は、何か別の目的があるはずだ。もしかして、デートに誘い出して逃げられなくなったところを他のクラスメートが控えていて、待ち伏せしてみんなで強請に来るかもしらない。どうしよう。そんなの耐えられない。


いや、まてよ。別に既読がついたからと言って絶対にデートに応じる必要があるわけじゃない。だったらフツーに断ればいいじゃないか。


そう思って断りの文章を入力しようとしたところ、手が滑って小林さんの写真に「イイね」をつけてしまった。


「〜〜〜〜〜〜!!!」


声にならない声で叫んだ後、僕は「ええい!ままよ!!」と思い立ち「ありがとうございます。今月末の土曜日ですね。楽しみに待ってます❗️」と送ってしまった。


メッセージにはすぐに既読がつき「ありがとうございます。是非よろしくお願いします❗️」と返ってきた。


あぁぁぁぁぁぁあ……………。どうしよう……。


ここまで書いて、やっと、主人公の少年と委員長の名字が小林で被ってることに気づきました。。

揃えるつもりはなかったはずなんですが。。

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