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漫才、コントなど

コント「読書対決 鶴さん(81歳♀)の恩返し」

作者: QianTian

二人「ジャンケンポン!」


ツッコミ「俺先攻な」


ボケ「ちっ」


ツッコミ「童話『鶴の恩返し』」


ボケ「現代童話『鶴さんの恩返し』」


ツッコミ「ある所に、おじいさんが住んでいました。おじいさんは、罠に挟まっていた鶴を助けてあげました」


ボケ「ある所に、少年が住んでいました。少年は、自動ドアに挟まっていた鶴さん(81歳)を助けてあげました」


ツッコミ「!?」


ツッコミ「え、ええと…おじいさんはその日の夜家にいると、トントン、と扉を叩く音を聞きました。扉を開けると、美しい娘さんが立っていました。」


ボケ「少年はその日の夜家にいると、トントン、と扉を叩く音を聞きました。開けると、美しい鶴さん(81歳♀)が立っていました。」


ツッコミ「…その娘さんは『迷ったので一晩泊まらせて下さい。代わりに着物を織って差し上げましょう』と言いました。おじいさんはその娘を一晩泊まらせてあげる事にしました。」


ボケ「その鶴さん(81歳)を、少年は交番に届ける事にしました」


ツッコミ「!?」


ボケ「警官『落し物を届けたのかい?えらいね少年』

  少年『うん』

  主婦『すいません、鶴さん(81歳)落ちてませんでしたか?』

  警官『おや?もしかして…?』

  主婦『そうです!この鶴さん(81歳)です!誰が拾ってくれたんですか?』

  警官『そこの少年ですよ』

  主婦『まあ!この子が!?有難う!この鶴さん(81歳)一割あげるわね』

  少年『わ~い』

  少年は、鶴さん(81歳)の一割を貰った!

  鶴さん(81歳)の情報が図鑑に記録されます

  

  No.083 つる

  たいちょう  1.5m

  たいじゅう  0.06t

  せいべつ   ♀

  ねんれい   81さい

  

  かつては やせいの おののこまちと よばれ いっせいを ふうびした」


ツッコミ「どういう事だよ!ていうか全体的にどうしちゃったんだよ!」


ボケ「お前も続けろよ」


ツッコミ「わかったよ…おじいさんはその晩、その娘さんが泊まっている部屋から『カタカタ・・・』という音を聞きました。おじいさんは『着物を織りますが、決して覗かないで下さい。』と言われていたので覗かないようにしました。しかし、好奇心が抑え切れません」


ボケ「少年はその晩、アパートの隣の部屋から『ギシギシアンアン』という音を聞きました少年は『お隣は新婚さんだから…』と言われていたので覗かないようにしました。しかし、好奇心が抑え切れません」


ツッコミ「ちょっと待て!あと少年、アパート住まいか!」


ボケ「少年は恐る恐る障子のすき間から隣の部屋を覗き込みました」


ツッコミ「そのアパート、障子で区切られてるの!?」


ボケ「『何だ、男と女が裸で抱き合ってるだけか…』納得したのでその後、少年は安眠しました」


ツッコミ「少年、そっちに微塵も興味無かった!もう鶴さん関係無くなってるじゃねえか!」


ボケ「なんだかんだで少年は鶴さん(81歳)から年金の一割を貰い、二人とも幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし俺の勝ち」


ツッコミ「何でだよ!それと鶴さん(81歳)の一割ってそっちの方かよ!」


ボケ「俺の話の内容にお前が惹かれ、お前の内容に俺が惹かれなかっただけだバ~カ」


ツッコミ「何というストレートな悪口…よし、じゃあ次で勝負だ!」


ボケ「じゃあ今度は俺先攻な。夢『お金持ちになる事』」


ツッコミ「昨日見た夢『お金持ちになった事』」


ボケ「僕の夢は、お金持ちになる事です。僕の家は母子家庭で、4畳半のアパートに母と僕と僕の兄弟と5人暮しです。収入は良くありません。昨日も、いつもの様に火を灯していた爪を火傷してしまいました」


ツッコミ「僕は昨日お金持ちになった夢を見ました。僕の家はお城ですが両親は殆ど外出していて、使用人のじいやと2人きりの事が多かったです。おかっぱ頭の女友達に家の事を自慢したり、パーティを開いてピーヒャラピーヒャラパッパパラパーしたりして、寂しさを紛らわしていました」


ボケ「(ちび〇子ちゃん…?)お金持ちになれば家は東京ドーム3個分位の大きさだし、水道からはポンジュースが出てくる!デブの寝言でよく出てくる『もう食べられないよ…』ってセリフが好きなだけ言えるし、スプリングを気にせずベッドでトランポリンもし放題!デブ大喜び!」


ツッコミ「僕がお金持ちになった夢ではそんなのよりもっと凄い!家は北海道3個分!水道からは高級白ワイン!この不況下でデブも『儲かりすぎて困っちゃうw』ってセリフが言えるし、円高ドル安で海外旅行しまくり!不況大喜び!」


ボケ「でも、さ…所詮それは一夜限りの『夢』だよね…?目を開ければ、それで終わりだ。…だがこっちの『夢』は違う!目を開けている限り、俺の『夢』は見続けていられぐるんぐしゃああ!!」


ツッコミ「…確かにな。俺の負けだ。まさか2連敗するとはな…格好いいセリフを噛んだ事を叫んでごまかすような奴に…今日は帰るわ」


ボケ「おう、良い勝負だったぜ。またな」


ツッコミ「ああ…城でじいやを待たしてるんでな」


ボケ「!?」

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