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デイ・ワン

色んな技法に挑戦しつつ、パンデミックを描写してみています。

シュウがナノボットを世に放った一週間後。


イギリス・ロンドンでとある患者の血液検査の結果を調べていた医者・ジョンは、見たことのない微生物のようなものを発見した。


「What the hell is this?」


それは、ウィルスとも細菌とも異なる何かだった。だが、培養してみると自己増殖し、生きてはいるようであった。


自分たちの病院では手に負えないと判断したジョンは、サンプルをとある大学の研究所に送り、調べてもらうように依頼した。


----


…その他のニュースです。


イギリス・ロンドンで、人体から、自己増殖性の微細人工構造物が検出されたと、英国メディアが一斉に報じています。


現地報道によると、微細人工構造物は、ナノボットと呼ばれるもので、人体に寄生して自己増殖するものの、健康への影響は今のところ確認されていないとのことです。


また、解析したところ、ナノボットの内部にはマイクロチップが埋め込まれていることが判明しており、このナノボットには、マイクロチップを通じてインターネットに接続する能力があったということです。


これについて、あるイギリス政府高官は、


「英国市民の個人情報を収集する、スパイ目的で拡散されたナノボットに違いない。政府としては、発信源を特定し、当該発信源に対して厳重に抗議する予定だ」


と話しているとのことです。


一方、在英日本大使館によりますと、現在までのところ、ナノボットが日本人の体内から検出されたという報告は、存在しないとのことです。


次です。東京・新宿区で…


----


【中国でもナノボット検出 イギリスに続き】


中国国営メディアは今日、中国国民の体内からもナノボットが検出されたと発表した。


ナノボットには、イギリスで検出されたものと類似した機能があると見られており、中国政府の高官は、取材に対し、「ロシアかアメリカが我が国で諜報活動を行うために散布したのだろう。場合によっては、報復も辞さない」と話している。


----


△月×日。


散布から一か月。


日本を含む世界数十か国で、ナノボットの検出が報告され、各国は互いに疑心暗鬼になっている。


無理もない。GPSを用い、国毎に、検出される亜種の濃度が変わるように仕組んでいるからである。


だが、まだだ。


シミュレーションに従えば、現段階では、せいぜい感染率は10%。もう少し、待つ必要がある…。


----


【悲報】中国政府、感染者の隔離を開始www【人権侵害】


1. 新・名無しさん

https://news.**.co.jp/id/*******


2. 新・名無しさん

>>1

スレ立て乙


834. 新・名無しさん

ナノボットの感染力はインフルエンザの100倍だって話もあるからな

隔離しても無駄な気がするけど


835. 新・名無しさん

>>834

なまじ民主主義国家だと隔離しようとすれば人権問題ガーと騒ぐ奴が出てくる

ある意味中国だからこそできたこと


効果は今ひとつみたいだけどw


836. 新・名無しさん

無症状なんだし放置でいいんじゃないの?


837. 新・名無しさん

>>836

そんなこと言ってるからいつまで経っても日本はスパイ天国扱いされるんだよ

無症状でも情報収集目的だから隠れたダメージは既に凄まじいことになってると思われ


838. 新・名無しさん

アメリカの発表データによれば推定感染率は国によっては既に15%だからな

もう一本グレート・ウォールを建てでもしない限り、完全隔離は無理じゃね?


ザル隔離が関の山

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