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あ1  作者:
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四話:賢者

祝!初の2000文字突破


レーヴァテインをボッサが手にした瞬間、地表に火柱がたった。

この出来事は、瞬く間にフリオス全土へ広がった。



___数時間前___


ルフトル王子は、ゲベールの兵士を連れて郊外へ旅立とうとしていた。

父、ラフカン王はキルティ帝国軍との和平交渉を申し出る という結論に達し、ルフトルをその使いにやったのだ。

ルフトルにとって、この旅は生涯忘れられない思い出になるはずだったのだが...。あの火柱がたつまでは。


「ルフトル様、あれに見えるは、このダガーンの大地に広がる広大な砂漠でございます。」

と、同行する、賢者オルキルががルフトルに話しかけた。


「知っている、あれはドル砂漠だろう?父から聞いた。」

と、ルフトル。


「は。我らはこのドル砂漠を突っ切り、オアシスがあるオーウェンで一時休息をとります。その後サモステル峠を越えた先にはキルティの国が。」


「楽しみだな、何しろ、これほどまでゲベール城から離れたのは初めてなんだ。」


ルフトルは退屈を感じなかった。

馬に揺られて見る世界は、城の小窓から見える城下町とは違っていた。空は晴れ、水は澄み、空気という空気が清々しく感じられた。

途中、流砂にも何度か出くわしたが、仲間のフォローにより無事突破することができた。


「あれは...!ドルームだろうか..?」

ふいに、兵士の1人が声をあげた。


見ると、巨大なワームが穴を掘っていた。


「ルフトル様、ドルームはこの辺りに巣食っている巨大な怪物ですぞ。

幸い、まだ巣作り中。迂回された方がよろしかろう。」


しかし、若者は賢者の言葉を(さえぎ)った。


「駄目だ。ここで逃げているようでは臆病だと思われてしまうじゃないか。

それに、ゲドールの騎兵隊に(かな)うものは一つとしてない。オルキル、ここは一つ、手慣らしといこうじゃないか」

そう言うがなり、ルフトルは馬を走らせ、ドルームへと近付いた。


「待たれよ!若き者よ」

という忠告を無視すると、ルフトルは馬を降り、短剣を鞘から引き抜いた。


「聞かれたか、皆の衆よ!

ルフトル王子はこのドルームを倒すと仰られた。」

オルキルはそう、兵士達に叫んだ。


兵士達は加勢しようとしたが、オルキルに拒まれた。


「いかん。やらせておけ、ああいうのは一度、痛い目を見なければ」


「しかし...王子にもしものことがあれば!」


「勝手な判断で、そなたたちを危険には晒しとうない。」


「だが、賢者よ!」

と、一同は叫ぶが、オルキルは

「わしを信用せい!」

と一喝すると、その目でルフトルの戦いを見た。嘲笑うように。



「来い、ドルーム!

僕が相手をしてやる!」

ルフトルは短剣を手に、怪物に近付いた。


一方でドルームは、ルフトルを相手にせず、穴を掘り続けている。


ルフトルは腹を立てた。

王子である自分に、軽蔑ともとれる態度を見せるとは。如何にしてこの無礼者を始末してくれようか?


「礼儀を叩き込んでやる!」

ルフトルは短剣を、ドルームの尾に突き刺した。


ギョェエエエエッ


と悲鳴をあげたドルームは、ここで初めて《小人が悪戯(いたずら)した》という事実に気付いた。


「へへっ、いい気味だ!

相手に背を向けるな.....ん....」


ルフトルの言葉は途切れた。

今まで縮こまっていたその巨体が伸び始め、見上げるほどの大きさとなった。

全長20mを超えるであろう怪物は、ゆっくりと、その恐ろしさを小人に植え付け始めた。


実際のところ、ルフトルは焦っていた。

取り乱した末、ようやく仲間が自分を見物するかのように見下ろしているのがわかると、羞恥心を感じ始めた。


ただし、恥をかくのは彼自身のプライドが許さなかった。

ルフトルは落とした探検を拾い、手に強く握った。

「行くぞ!」

と自分自身に叫び、ドルーム目掛けて突進していった。



「おお、愚かな。」

その様を一部始終見ていた賢者は嘆かわしいとも、腹立たしいともとれる声をあげた。


「オルキル殿!指示を!

このままではルフトル様が...!」

兵士が金切り声をあげた直後だった。



ルトルフは短剣をドルームに突き立てるも、ドルームは身をかわし、お返しにその長い首を振り回し、小人をなぎ払った。


ルトルフは悲鳴をあげて倒れ込んだ。

肋骨の二,三本は持っていかれただろうと感じたが、痛みでそれどころではない。


気力を絞って立ち上がろうとしたが、手足が痺れ、目がチカチカした。

この時、初めて自分の犯した過ちに気づいたルトルフは声にならない叫びをあげ、気を失った。



騎兵隊は限界といった様子で、槍を構え飛び出していく。

賢者はそれを見守り、砂に打ち付けられたルトルフを抱き上げると、そそくさと馬に乗せた。


騎兵隊の苦闘の末、ようやくドルームを撃退することに成功する。


「皆、ご苦労。責任は全てこの愚か者にとらせる。

ドルームは、いつまた現れるか分からぬ故、至急オーウェンへ急ぎたまえ!」

賢者オルキルはそう叫ぶと、ルトルフを乗せた馬を駆け、オーウェンの方角に向かった。


一向がドル砂漠から背を向けた瞬間、ドゴォォォォォォという音とともに、背後で火柱がたった。

何事かと振り向く暇もなく、一向は各々に散った。

※挨拶は省略させていただきます。

ようやく四話です。

今回は、視点を変えてみました。

やはり、ボッサはレーヴァテインを手に収める少し前の話となりましたが、こう書き終えてみると、やはり語彙力の無さが露わになってきますね。


ドルームは、オリジナルのモンスターで、ドル砂漠とワームをかけた適当な名前ですが、そのインパクトが伝わったでしょうか。

とにかく、ルトルフに攻撃を受けた際の表現で、小人に悪戯をされた と書いたのはどうもしっくりこないです。


また、巨大化するシーンや、ルトルフがボコボコされるシーンをもっと丁寧に書きたかったのですが、睡魔という悪夢に自分もやられてしまいました。


いくつか、単語がでてきたのでチョコっと紹介します。


前書きのフリオス全土という風に書いていますが、この物語の現実世界でのフィールドはフリオスという、広大な土地という設定です。

正式名称は、フリオス・キルティ。まだこの辺は適当に考えたので深い意味はないです。


ゲベール国とキルティ帝国は長年、宗派による(フランス革命でいう、ジャコバン派とジロンド派のようなもの)考え方の違いの激突で、抗争を繰り広げてきました。


サモステル峠というのは、ゲベールとキルティの間くらいに位置する峠です。

サモステル関所というのがありまして、そこの管理者として巨人がいます。


これ以上はネタバレ。(というか、詳しい話はまだ作っていないです)


今、考えているオリジナルの世界観はここまでです。

遺憾ながら、これ以上思いつきませんでした。

まあ、矛盾ありきでの妄想でいろいろ付け足していくと思います。


こんな作品ですが、何卒よろしくお願いします。

って、毎回こんなようなこと書いてますけど、どうせ閲覧頂いている方も1人としていないだろうし、どうも、自分で自分に話している感じしかしなくてですね。

モヤモヤが残りますよ、よ。


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